予備校

 高校受験社会・歴史(3)近世の日本 その2

■江戸幕府と幕藩体制: 豊臣秀吉の死後、関ヶ原の戦い(1600)にて豊臣派を破った徳川家康が実権を握り、征夷大将軍となって江戸幕府を開府(1603)。日本全体の約1/4を幕府が直轄領(天領+旗本領)として、残り3/4を、幕府と主従関係にある大名たち…

 高校受験社会・歴史(3)近世の日本 その1

■戦国時代から天下統一へ: 戦国時代には下剋上=実力主義の風潮ゆえ、各地に有力な戦国大名や寺社勢力、一向一揆などが群立・割拠。市場が分散している状態ゆえ、商売がしにくい。市場統合による広域経済圏づくりを目的として、織田信長が天下統一事業に着…

 センター地理(4)気候要素と気候因子

■気候/気候要素/気候因子の定義: 気候=長期間の大気の平均状態を表したもの、日々の天候の総体。/気候要素=気温、降水量、風、気圧、日照時間、蒸発量など。/気候因子=気候要素の地理分布に影響を与えるもの。緯度、海抜高度、隔海度、地形など。 ■…

 高校受験社会・地理(3)日本の西南部 その2

■中国・四国地方の地理: 中国山地(その周辺で過疎化が進む)/四国山地/高知平野/鳥取平野(鳥取砂丘が広がる)/広島市=中国・四国地方の地方中枢都市/瀬戸大橋(岡山県・香川県を結ぶ)/明石海峡大橋+大鳴門橋(兵庫県・徳島県を結ぶ)。 ■中国・…

 センター現代社会(5)地球環境問題

■国連人間環境会議(1972): スウェーデンのストックホルムにて「かけがえのない地球」をスローガンに開催、人間環境宣言(経済成長から環境保護へ)を採択。「開発よりも環境保護を優先せよ!」を主張する先進工業国と、「貧困と低開発ゆえの環境問題、よ…

 高校受験社会・地理(3)日本の西南部 その1

■九州地方の地理: 筑紫山地/九州山地/阿蘇山(熊本県、世界最大のカルデラ)/桜島(鹿児島県)/雲仙岳(長崎県)/筑紫平野/宮崎平野/シラス台地(鹿児島県・宮崎県、水もちがわるい)/種子島(鹿児島県)/屋久島(鹿児島県、世界自然遺産)/さん…

 センター倫理(5)家族のかたちの変化

■都市化/郊外化と核家族化の進行: 高度経済成長期(1955-73)に、太平洋ベルト地帯で工業・サービス業が発展し、安い労働力が大量に必要となる。これをカバーしたのが地方出身の新規学卒者たち(団塊世代=戦後生まれ第一世代)で、彼(女)らは集団就職で…

 センター地理(3)小地形 その2

■氷河地形の特徴: 氷河地形は、氷河の侵食・堆積作用により形成されたもので、高緯度地方や高山地域で発達している。氷河には大陸氷河と山岳氷河とがあり、かつて氷河期において山岳氷河のあった地域(北緯50度以北のヨーロッパ、北緯40度以北のアメリカ合…

 高校受験社会・公民(2)基本的人権と日本国憲法 その2

■基本的人権のなかみ: 日本国憲法における基本的人権の中心にあるのが、自由権(国家から制約されない権利)と社会権(貧困にならない権利)。加えて、これらを国民すべてが享受できる平等権(差別されない権利)がある。また、これらの人権は、市民革命の…

 センター現代社会(4)科学技術の発達と倫理的課題

■近代科学の思想: 現代の科学技術発達の基盤となったのが近代科学の思考法。出発点の17世紀にさかのぼると、ベーコンが確立したイギリス経験論の流れと、デカルトが確立した大陸合理論の流れがある。前者が、実験・観察を重視し、帰納法(個々の事実から…

 高校受験社会・公民(2)基本的人権と日本国憲法 その1

■憲法/人権/市民革命について: 前近代においては王権が人びとを好き勝手に支配し、気に食わない者を処刑したり追放したりしていた(これを絶対王政という)。ところが、人びとは経済力を獲得するにつれ、市民(人権を有する存在)としての意識を高め、や…

 センター倫理(4)工業化社会から情報化社会へ

■農村社会から工業社会へ: 前近代の農村では顔見知りの人びとの間での濃い人間関係が基調。使用するモノも自分の顔見知りがつくっていた。ところが、工業化の結果、多くの人びとは見知らぬ他人たちが集まる都市空間=大衆社会で暮らすようになる。そこでは…

 センター地理(3)小地形 その1

■平地の地形: 平野は、その成因により、浸食平野(浸食作用でできた平野)と堆積平野(堆積作用でできた平野)とに分けられる。浸食平野には準平原と構造平野があり、堆積平野には沖積平野と洪積台地がある。日本の平野は大部分が堆積平野である。 ■浸食平…

 高校受験社会・歴史(2)中世の日本 その2

■建武新政から南北朝対立へ: 悪党(アンチ鎌倉幕府の武家)の武力をかりて鎌倉幕府を倒した後醍醐天皇(朝廷・京都)が行った公家中心の政治。冷遇された武家の不満が爆発し、武家と公家が対立して失敗に終わる。武家側の足利尊氏は京都に北朝をたて、自ら…

 センター現代社会(2)青年期の捉えかた

■マージナル=マン(境界人): 心理学者レヴィンの提唱した概念。大人と子どもの中間、という意味。 ■近代社会の発明品: 青年期は近代社会(工業化を経験した社会)に特有のありかた。中等・高等教育の時期(中学生・高校生・大学生)を概念化したもの。青…

 センター現代社会(3)欲求の分析

■欲求の階層構造説(欲求階層説): アメリカの心理学者マズローが提唱した概念。人間の欲求は、低次のものから順に、生理的欲求(食べたい、寝たい)、安全欲求(安全でいたい)、所属・愛情欲求(何かの一員でいたい、愛してほしい)、自尊欲求(リスペク…

 高校受験社会・歴史(2)中世の日本 その1

■中世日本の流れ: 天皇(その政府が朝廷/西国)と将軍(その政府が幕府/東国)とが並立し拮抗する時代。鎌倉時代には幕府(鎌倉)が覇権を握り、次には、その幕府を倒した後醍醐天皇(京都)が公家優遇政治=建武の新政を行う。これが武家の不満を生み破…

 センター地理(2)大地形 その2

■世界の大地形: 世界の陸地は、造山運動を受けた時期により、安定陸塊/古期造山帯/新期造山帯 に分類できる。このうち、安定陸塊・古期造山帯はプレート内部の安定地域に位置し、新期造山帯はプレート境界の変動地帯に位置する。 ■安定陸塊: 先カンブリ…

 センター倫理(3)無意識の世界を探る

■無意識(意識では統御できない力)の発見: 西欧近代思想による「人間=理性的存在」なる想定に対し、フロイトの精神分析は人間の意識・理性(表層)に影響を及ぼす深層としての「無意識」を想定。つまり、西欧近代の「理性」信奉に対する批判=アンチテー…

 高校受験社会・地理(2)地形図読解

■地形図: 国土交通省・国土地理院(茨城県つくば市)発行。基本となるのが、縮尺25000分の1の地形図。 ■縮尺: 実際の距離を地図上で縮めた割合のこと。分子が1の分数で表す。縮尺分母の数値が大きいほど(例えば50000分の1)縮尺は小さく、縮…

 センター現代社会(1)現代社会の特質:大衆社会

■大衆社会のすがた: みんなが同じものを所有する大量生産・大量消費社会。みんなに同じ情報を大量に流すマスコミ(マス・コミュニケーション)の発達がそれを支える。公共的な事柄に関する意思決定を大衆にゆだねる普通選挙制度や、公共的な事柄へのアクセ…

 高校受験社会・公民(1)現代社会と家族 その2

■性別役割分業: 「男(夫)は賃金労働=ペイドワーク/女(妻)は家事・育児・介護労働=アンペイドワーク」という規範が、高度経済成長を経て、戦後日本の社会的な前提として定着。 ■男女雇用機会均等法(1985年制定): 会社等で働くことを希望する女性た…

 高校受験社会・公民(1)現代社会と家族 その1

■戦後日本国家のはじまり: ポツダム宣言受諾(1945)=GHQによる占領支配 → 日本国憲法制定(1946)=戦後日本国家の枠組確定 → サンフランシスコ平和条約(1951)=独立の回復 → ソ連と国交回復・国際連合加盟(1956)=国際社会に復帰。 ■戦後日本経済…

 センター倫理(1) 「青年期」とは何か?

■「青年期」: 大人になるための準備期間。およそ13−22歳あたりを指す。文明社会=近代化が進んだ社会ほど長期化していく傾向にある。 ■ルソー「第二の誕生」: 理性の芽生える時期。 ■レヴィン「マージナル・マン」: 大人でも子どもでもない中間期。 ■…

 センター倫理(2)人はどうやって「大人」になるか?

■レヴィナス「顔」: 「私」に「汝殺すなかれ」と呼びかける他者の「顔」=暴力や死への恐怖におびえる「顔」が「私」を倫理的存在=「大人」にする。 ■エリクソン「ライフサイクル」: ライフサイクルの各段階に応じて発達課題が存在し、それをクリアしてい…

 センター地理(1)地球の概観

■地球の広さ・大きさ: 地球の全周=40,000km(地球の半径=6,400km) → 1周360度ゆえに、緯度1度=111km/赤道上の経度1度=111km。 ■地球の経度: 経線=南極と北極を結ぶ縦の線。ロンドン・グリニッジ天文台を通る経線を0度とし、この0度の…

 センター地理(2)大地形 その1

■地形をつくる2つの力: 内的営力(地球内部の熱エネルギーによるもの)と外的営力(太陽からの熱エネルギーによるもの)。 ■内的営力: 地表の起伏を増大させる。でこぼこにする。火山活動/地殻運動=造陸運動+造山運動(褶曲・断層)など。大地形をつく…

 高校受験社会・歴史(1)古代の日本 その3

■聖徳太子の対中国外交:古墳時代までは倭国/倭王(下)として中国皇帝(上)に朝貢するという外交スタイル。これに対し、聖徳太子は、日本天皇と中国皇帝との間での対等外交を試みた。 ■古代日本の仏教史: 天皇/国家の仏教(飛鳥・奈良)から貴族の仏教…

 センター現代社会・オリエンテーション

■ワーク: B5用紙に以下についてそれぞれ書く。名前/センター試験得点/目標点数/志望学部・学科/とくに持続的に興味をもっている社会的課題あるいはテーマ領域。 ■「現代社会」を学ぶことにどんな意味があるか: 私たちは不自由である。私たちの思考や…

 センター現代社会(1)現代社会の特質:情報社会

■マスメディアとは何か: 情報を、大衆(マス)に伝えるための手段(メディア)のこと。テレビ/ラジオ/新聞/雑誌など。 ■マスメディアの問題点: 商業主義(コマーシャリズム)/世論操作・画一化の危険性 → メディア・リテラシー(メディアを批判的に読…