2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 オルタナティヴであるとはどういうことか。

やまがたの若年のオルタナティヴな生きかたに関する事例を取材したインタビュー誌『これが わたしの、いきるみち。』を3月に上梓して以来、さまざまな取材に応じる機会があった。そのなかでよく聞かれた質問に次のようなものがある。「インタビュー対象とな…

 『ファスト風土化する日本』

本日の読了本。三浦展『ファスト風土化する日本 郊外化とその病理』(洋泉社新書y 2004)。郊外化/消費社会化がもっとも激しいのは、もはや都心の周辺ではなく、地方においてであるということ。地方都市の郊外化/消費社会化=「ファスト風土」化とい…

 ノスタルジー

読書会が近付いてきているのを自覚したときと読書会が終わった直後は、自分の中の読書欲求が平常値に比べ高め(当社比)になるらしく。今日もやはりそんな感じで、帰宅後は部屋のあちこちに積まれた未読本をぱらぱらめくっては幸福なひとときを享受してみた…

 入れ替え可能な、あまりに入れ替え可能な。

ようやく『資本論』5章を読了。レジュメの構成をおおまかにまとめ終えた。資本家が労働者からどうやって3シリング(×α)を搾取しているのか、そのメカニズム(価値増殖過程)がいよいよ明らかになる。資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)作者: マルクス,エンゲル…

 小さな、小さな物語。

ついさっき、某新聞のための書評原稿を書き上げました。鈴木淳史『占いの力』。一年前に同じ著者の2ちゃんねる批評本『美しい日本の掲示板』を書評した繋がりで受けたお仕事。物語=解釈装置としての「占い」という論点から書いてみました。参考文献として…

 自由! 平等! 財産! ベンサム!

ようやく今ごろになって、『資本論』4章を読了。いやあ、いよいよ商品交換の外部、生産過程に突入ですね。ところで、流通過程が「天賦人権の真の花園」とか「事物の予定調和の力」とか「万事を心得た神の摂理」とか、神学的な語彙やレトリックで語られてい…

 『誰も知らない』

今日は、仕事の空き時間に映画を観てきた。是枝裕和監督の『誰も知らない』。大好きな監督の作品だし、いろんなところで話題になっていたので、楽しみにして観にいったのだが、その内容の重たさ、八方ふさがりっぷりに気付いたら涙がこぼれてました。挿入歌…