入れ替え可能な、あまりに入れ替え可能な。

ようやく『資本論』5章を読了。レジュメの構成をおおまかにまとめ終えた。資本家が労働者からどうやって3シリング(×α)を搾取しているのか、そのメカニズム(価値増殖過程)がいよいよ明らかになる。

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

今週に入って、日々の生活が読書会モードに規律化され、社会学的関心事(大きな物語)が前景化したことにより、先週まで自分の脳内の大半を占めていた世俗的関心事(小さな物語)があっけなく背後に退いてしまったことに、我ながら驚きを禁じえません。所詮は代替可能(大は小を兼ねる?)ということなのか。大/小両方とも兼ね揃えて、しかもその僥倖を何の屈託もなく享受できたあの頃は、無防備ではあったけれど、しかしそれゆえに最強だったのだなとしみじみ思います。危ない橋は、気付かないうちに渡り終えてしまうのが一番だと思いました。とりわけ、自分のような人間にとっては。