2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 「誘惑する」という技法。

■先日、とある当事者の親の会にお招きいただき、居場所に関する学習会で講師を勤めさせていただく機会があった。ぷらっとほーむにはそもそも「親の会」という概念そのものが存在しないので、「親」あるいは「親の会」という立ち位置にある人びとと対話をする…

 優先順位

明らかに自分のキャパシティをこえた状況下にあるせいか、なけなしの注意力が散漫になり、ゆえに小ミスをあちこちでばらまいてしまう。反省。こういうときはリストラが必要。とはいうものの、どの部門をリストラするかを考えるのがこれまた面倒なわけで。そ…

 夏休み末期の宿題地獄ふたたび?

予備校高等予備科の予習とぷらほ通信の原稿書きと例の助成申請書類づくりの三件が終了。明後日からは大学予備科の講義も始まるので、明日はその予習に忙殺される予定。阿部和重の書評も明日中に書かないと間に合わない。『グランド・フィナーレ』は結局読め…

 いつだって夏は。

サングローズアーティスト: Cocco,こっこ,根岸孝旨出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2001/04/18メディア: CD購入: 3人 クリック: 20回この商品を含むブログ (142件) を見るいつものごとく面倒な仕事を後回し。友人の誘いにのってランチへ…

 ひとんちの本棚

私は羊アーティスト: ZABADAK出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン発売日: 1991/10/25メディア: CD購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (15件) を見るそれはそうと、お邪魔した友人の部屋の本棚にガーゲンの社会構成主義の本がおいてあった…

 『日本国憲法』

)" title="映画 日本国憲法 [DVD] ()">映画 日本国憲法 [DVD] ()作者: ジャン・ユンカーマン出版社/メーカー: トランスビュー発売日: 2005/05/20メディア: 大型本購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (11件) を見る友人宅で『日本国憲法』を観る。…

 教養としての高校受験社会?

全国高校入試問題正解社会 (2006年受験用)作者: 旺文社出版社/メーカー: 旺文社発売日: 2005/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る高等予備科の予習に追われる日々。『2006年受験用全国高校入試問題正解社会』をテキストに、一日一県のペー…

 忙殺

ここ数日、「論文が完成したらやります」とかいって安請け合いしたお仕事群がまとめて襲いかかってきやがるもので(自業自得)、更新するヒマがない。とりあえず、中学生講座の第21、22回目の原稿書きを何とかやっつける。お次は、新聞書評。阿部和重の新著…

 それぞれあおぎみるそら

季節の変わり目。叩きつけるような雨。あがった後に、目に映る風景はかわっているのかどうなのか。ゼミ合宿のお誘いやら出欠確認やらで、お久しぶりな方々に電話連絡。それぞれの人たちの、それぞれの場所での近況めいたものが聞けて、何だか少しほっとした…

 おしごと。

とりあえず、約束の掲示板(こちら)を作成。関係者の方以外はご遠慮ください。

 敗北感

親の会@鶴岡の講演会に講師として呼ばれる。きっと少人数の会だろうから、講義形式よりはゼミ形式でいったほうがよいだろう、と勝手に仕切ってしまう。とはいえ、冒頭で何らかの前フリとなるような話題提供は不可欠だったわけで、まさにその点で何ら下準備…

 執筆後記

とりあえず「論文」を完成させる。「完成」なんていっても、そうは見えないくらいのひどい出来。それもわかったうえで、とにかく「現時点のもやもやを形にする」のが課題だったわけだから、まあ仕方がない。とはいうものの、何だこの中途半端さは。小一時間…

 おわりに

二〇〇一年四月、既存の「不登校親の会」から独立してその「居場所づくり」運動/活動をスタートさせた滝口克典は、失われた正統性を補完するために、さまざまなやりかたでこの正統性(あるいはその代替物)を調達しようと尽力する。 はじめに彼は、正統性を…

 はじめに

滝口克典(筆者自身を指す)は、二〇〇一年一月から現在まで、山形市内において、若年世代を対象とした「居場所づくり」の運動/活動に継続的に関与してきた。二〇〇一年一月から二〇〇三年三月までは「フリースペースSORA」(山形市東山形。二〇〇四年…

 活動再開!

ぷらほのスタッフ・ミーティングと家庭教師派遣会社への指導報告。生徒の人たちの夏休みももうすぐ終わり。「日常」への復帰まであとわずからしいことをふいに実感。のどもと過ぎれば何とやらで、年間たった数ヶ月がまんすればそれなりの仕事と収入とが約束…

 ぐらぐら帝国

■地震。東根市は震度4とのことでしたが、もっと揺れていたようにも感じますた。3階にいたからかしら。それはそうと、その一時間後くらいには山形市内にいたのですが、仕事先にケータイで連絡しようとしてもまるでつながらず。その時点でもまだケータイがつな…

 「フリースペースSORA」の終焉

前節で見たように、滝口は2002年夏以降、その居場所論連載を通じて「非当事者主義」「居場所の癒し」物語を構築、そうした語りへの依拠から、「居場所」の帰属先を「不登校の子ども」のみに限定せず、その外部――「非当事者」――にまで開放しようと構想するよ…

 やりなおし。

昨日の記述(「不登校の居場所」から遠く離れて)は明らかに踏み込んではいけない領域に踏み込んでしまっているなあと一夜明けた現段階で気づく。ここで書かれてしまっていることは、当時の「抗争」*1の当事者の一人が、その立ち位置から見えた風景を3年後に…

 構成案

いろんな意味で書くか書かないか、書くべきか書かないべきか、そもそも書けるのか書けないのか等、葛藤はある。たぶん締め切り寸前まで葛藤してそう。とりあえずどっちに転んでもいいように作業は続行することにしている。というわけで、とりあえず構成案を…

 「不登校の居場所」から遠く離れて

「不登校の居場所」という語彙。当初は「不登校」への自らの関与を正統化するために「居場所」なる契機が強調されてきた経緯については先に述べた通りだ。だが、フリースペースSORAとしての運動/活動の履歴がある程度蓄積されてくるにつれ、そこではある転…

 第0回 覚書

■いったい何がやりたいのだキミたちは?というのが本日の緊急集会における論題。とりあえずのわたし個人の回答は、次のような感じ。生産性のあること。あまり他の人たちがやっていないこと。ぷらほとかぶらないこと。古書店。書物や知に関わること。インタビ…

 定義行為のはじまり(続)

それまでの不安定な彷徨を経て、2002年の夏に滝口が辿り着いたのは、「居場所の癒し」物語によって「不登校の居場所づくり」運動/活動の正統性を確保するという語り口であり、立ち位置であった。そこでは、「当事者であること」が「不登校・ひきこもり当事…

 出張後記

臨床社会学の実践 (有斐閣選書)作者: 野口裕二,大村英昭出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2001/08/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る札幌@出張より帰還。朝5:00に家を出て、夜11:30に帰宅。面談審査はそのうちたったの15…

 例ノモノ

1 事業の趣旨・目的 この提案募集は、ボランティア・市民活動団体等(以下「NPO」という。)が自ら企画した事業を県に提案し、相互に議論・提案し、協働できる事業の構築・推進を図り、NPOと行政とが適切な役割分担のもと、協働して公共的サービスを…

 北へ

夏期講習@高等予備科が本日で終了。前回の読書レポートを講評つきで返したところ、その講評を読んだ生徒数人が「普段のキャラからは想像できないようなこと書いてる!」と騒ぎ出す。なんのことはない、樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』(がベストセ…

 新書レポート

明日で高等予備科の夏期講習が終了。あわてて連休課題を準備。とともに、前回連休課題にした新書レポートの講評をまとめ書き。それぞれの関心やら問題意識めいたものやらが垣間見えて、いつもながらレポートを読むのは面白い。ある生徒に「こんなことして何…

 定義行為のはじまり

居場所づくりの正規メディア『SORA模様』の誌面分析をしていくと、2002年6月〜7月号の頃より、滝口さんの言説戦略に従来にはない幾つかの特徴が見られるようになる。『SORA模様』2002年6月号より、「当事者」すなわち不登校の親/子からのメッセージの占める…

 中学生講座「社会」再開

早朝、事務局にて講座の収録。自分の勘違いから決定的な事態にあわや至ってしまうところだったのだと、すべてが終わった後に知る。とりあえず、間に合ってよかった。予備校の夏期講習のほうも、2005年の各県における県立高校受験過去問の解説に突入し、教材…

 自己言及はむずかしい。

友人より「いったい何のプレイですかこれは」とか問い合わせをいただく。文中の「滝口さん」は、私ではありません。というふうに(あるいは別の形でもいいけど)何らかの切断線を入れない限り、どうしても広告的な自分語り(というかマスターベーション)に…

 「非当事者」の「当事者」志向運動

「正統性の不在」状況下で、いかに「正統性」を確保するか。学校や行政とは異なる角度で、しかも親の会という既存の不登校支援ニーズの窓口からも切断されてしまった状態で、いかにして未知の不登校ニーズとつながっていくのか。そのつながり確保のために、…