友人宅で『
日本国憲法』を観る。「
憲法改正」を国内限定の争点として語るのではなく、日本国の外部の多様な視点を導入することで「国際問題」としてとらえ返してみよう、という切り口はわりと新鮮。それ以外は、
憲法の誕生秘話とか
立憲主義とかいった既知の内容で、もうちょっと工夫が必要なのではないかとも正直思った。前作の
チョムスキーものに関しても感じたことだけど。観終わった後、ある人が「
日本国憲法がどうあれ民主主義が草の根レヴェルでわたしたちの社会に根付いているなんてとうてい思えない」との発言。民主主義と
立憲主義とを区別して考えるべきではないか、と後になって思う。おそらくわたしたちがまだ手にしていないのは後者なのではないのか。