2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 素人による、素人のための居場所づくり。

ご存知の通り、ぷらっとほーむでは自らの行う「居場所づくり」を、次のように定義している。すなわち、「教育の専門家」の手によるものでも、「こころの専門家」のそれでもないもの、換言するなら、それは「素人による、素人のための居場所づくり」というも…

 「読書ノススメ」がねらうもの。

高等予備科の授業をフルで担当するようになって2年目。今年度もまた、長期休業の折には、生徒さんたちにできるだけ本(活字)に触れてもらおうと、読書レポートを課すことにした。本日はその課題の概要説明をしたのだが、意外に食いつきがよい。昨年度はそ…

 偽解決は終わらない。

夜。予定の入っていた家庭教師のお仕事が2件ともキャンセルで、いきなりヒマになってしまう。僕は要らない子どもなの? 「脱散財宣言」したばかりだったので、帰り道の道草も禁欲してまっすぐ帰宅。こういうときに、気軽に「晩飯食いに行こう」とか誘える友…

 「指導」の前提はどこにあるか。

いよいよ新年度が本格的にスタートしつつある。新規の担当生徒も少しずつ増え、これからの全般的な仕事の体勢づくりを意識しながら動く日々である。「今後の仕事の体勢づくり」とは、簡単に言えば「今年度の指導のグランドデザイン」のようなものだ。とはい…

 大学図書館の中心で「大学論」を読む

しばらく中断していた、大学図書館での「読書の時間」を再開。「日曜ゼミ」での研究発表のネタを仕込む。メディア・リテラシーと大学論。新入生であふれかえる大学構内の、何ともいえない香ばしさに激しく萌え。13:00から15:00まで、珍しく途中で…

 憂鬱なる速度

予備校の講義も、家庭教師の仕事も、NPOの活動も、それぞれがいよいよ本格的に新年度スタート。やっている仕事自体に変化はないのだろうが、とにかく気持ちが落ち着かない。やはり春は嫌いだ。速度がはやすぎる。こういうときは、じたばたせず、周囲の速…

 可視化されるプライオリティ

今日から、大学予備科の「倫理・センター試験対策」の講座がスタート。突然担当が決定してから二週間ちかく、二重の意味において、文字通り「眠れぬ夜」をすごしてきた。第一に、当面の授業予習のため、読まなければならない文献や調べておくべき事柄が山積…

 「家庭教師の専門性」とは何か。

家庭教師というと「学生アルバイト」みたいなものが観念されるためか、その仕事の専門性というものが、とかく軽視されがちである。とりわけ学校教員と話していると、非常にしばしばそうした「素人は引っ込んでろ」的なまなざしを感じる。「教育の専門性」の…

 「プロの非常勤」であるために。

予備校方面にていろいろと急展開。講師の一人が「ヒマラヤ登山に挑戦することになったので突然ですが辞めます」とのことで、来週から大学予備科の「倫社・センター試験対策」の講義を担当してくれないかとの打診あり。ただでさえ予定が詰まっているので、で…

 わたしが「独立」しない幾つかの理由。

家庭教師として働くようになり四年半がたつ。家庭教師といっても、フリーでやっているのではなく、講師派遣会社の登録スタッフとして働いている。上司もちゃんといるし、月に一度は業務報告をしなければならない。当然ながら、生徒さんの成績UPはノルマで…

 社会科は「暗記」でOKか?

本日、今年度初の授業を遂行いたしました。オリエンテーションということで、以下のような話をいたしました。 社会科は「暗記」でOKか? 「まんべんなく暗記」なんて不可能。非効率。 「あとでまとめて暗記」もありえない。 それじゃ社会科の実力って何? …

 「渇き」の起源?

友人からの電話で、『果てしなき渇き』の深町秋生氏が東根小・東根一中出身で、しかも山形中央校の卒業生だと知る。作中での凄惨ないじめ描写は、作家自身の実体験そのものだとも(ご本人のブログにそう書いてあるとか)。いろんな意味でニアミス。個人的に…

 『格闘する者に○』

三浦しをん『格闘する者に○』を読了。格闘する者に○ (新潮文庫)作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/03/02メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 69回この商品を含むブログ (180件) を見るときどき潜り込む母校の大学学食の壁に「就活」系のポ…

 『サマリア』

キム・ギドク監督の『サマリア』を観た。サマリア [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2005/09/23メディア: DVD クリック: 61回この商品を含むブログ (133件) を見るおそらくはこれが、移転前の大手町フォーラムでの最後の鑑賞。午前の…

 研修後記

「子どもの居場所」合同研修から無事帰宅。帰ってはきたものの、会の濃度やテンションをいまだどこかで引きずっている感じ。やはり、居場所づくりの仲間たちの存在は(たとえ会う頻度は少ないにせよ)自分には大きい。その仲間たちだが、ショッキングなこと…

 『だれが「本」を殺すのか』

佐野眞一『だれが「本」を殺すのか』を読了。だれが「本」を殺すのか〈上〉 (新潮文庫)作者: 佐野眞一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (60件) を見るだれが「本」を殺すのか〈下〉 (新潮…

 フィールドワーク

週末は、フリースペース合同研修会のため福島の二本松へ出張。福島・山形の三つのフリースクールで3年前に始めた合同研修会も今回で5回目。昨年度はそれぞれいろいろトラブル続きで1回しか開けなかったので、実に一年ぶりの開催である。しかも今回は参加…

 読書会ノススメ

最近、「読書会」というものにはまっている。「読書会」とは何か、ご存知だろうか。さまざまなやりかたや形式はあると思うが、大雑把にまとめるとそれは、共通の文献(テクスト)を複数の参加者でともに読み合わせしていく、というものである。大学のゼミを…