偽解決は終わらない。


夜。予定の入っていた家庭教師のお仕事が2件ともキャンセルで、いきなりヒマになってしまう。僕は要らない子どもなの? 「脱散財宣言」したばかりだったので、帰り道の道草も禁欲してまっすぐ帰宅。こういうときに、気軽に「晩飯食いに行こう」とか誘える友人が近くにいればいいのになーとか思う。誠に自分勝手ながら。

そんな感じで帰宅してからもヒマだったし(お持ち帰り仕事がないわけでは決してないが)、気分も少し変えたかったので、部屋の掃除をすることに。といっても、本棚からあふれ出した文献の山を、物置の奥にしまい込むだけの単純作業。読み終えた本を部屋の中央に山積みにしてきたのだが、そろそろ邪魔になってきたので、未読のもの以外は物置へという寸法。

いちおう、小説と漫画を省いて無理やり物置に押し込んではみたのだが、本当にただ押し込んだだけなので、必要になった文献はそのつど全てひっくり返して「発掘」しなければならない。それより何より、物置はすでに満杯。ということは、今後の読了本に関しては、収納スペースがもはや存在しないということで、まじめにどうするか、考えなければならなくなった。うーん。

それにしても、未読本がこれだけあるというのはいったい何を意味するのか。虚しさやヒマを埋めるための手段としてのコレクションであるという側面に関して自覚はあるのだが、しかしそうやって埋めたい種類の空虚さとはいったい何なのか。その「穴」に対する、文献収集という「偽解決」ではない、より妥当な解決方法とは何なのか。よくわからない。かくして収集は終わらない。

GWの2日間、東京行きを決定いたしました。久しぶりに、友人に会ってきます。