2003-01-01から1年間の記事一覧

 居場所にリベラルの花束を。

「(不登校・ひきこもりを含む)子ども・若者たちの居場所づくりの活動をしています」などというと、どうしてもマジメで堅気な(さらに言うなら、暗くて深刻な)イメージをもたれがちで、実際にフリースペースを訪れてみて、そこに流れる空気や雰囲気に驚く…

 居場所ノススメ

「ぷらっとほーむ」とは? 「ぷらっとほーむ」は、(不登校・ひきこもり等を含む)子ども・若者たちが通ってきて安心して過ごしたり学んだりすることができる居場所(フリースクール/フリースペース)として、今年5月に開設されました。山形市江南にある一…

 「動機づけ」への照準。

ぷらっとほーむにおけるスタッフの、子ども・若者たちとの関わりかたとは、いったいどのようなものであるか。既に各所で断片的に語ってきたことではあるが、このあたりでもう一度改めてまとめておきたい。結論的に言ってしまうが、私たちが活動の目的として…

 吉田司 『新宗教の精神構造』

新宗教の精神構造作者: 吉田司出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見るサリン事件から八年、オウム真理教(アーレフに改称)とその土壌としての新宗教ブームに対する冷静な考…

 「自立」をめぐる思考停止

たまたま最近、「不登校」「ひきこもり」など、若年世代の「問題」についての(主に支援者サイドの)シンポジウムや講座で話したり、対話したりする機会が重なり、「不登校」「ひきこもり」というものに対する周囲のまなざしのありかたをめぐっていろいろ考…

 フリースペースと社会性

私たちが行っているのは、何らかの生きづらさを抱えた子ども・若者たちが、安心して過ごし成長していくために必要な居場所(フリースペース)づくだ。だが、その活動に対してしばしば次のような批判を受ける。すなわち、「居場所(フリースペース/フリース…

 完全居場所マニュアル?

前回は、居場所づくりのハードウェアとも言うべき、財政運営に関して詳述した。いつでも誰でも気軽に立ち寄れる居場所をつくるためには、そのための空間を物理的に常時確保しておかねばならず、それゆえ諸々のコスト負担が求められるということだった。だが…

 居場所のコスト。

「子ども・若者たちの居場所づくり」などと言うと、その柔らかい語感のためかどうしてもそうした居場所(フリースペース)におけるコミュニケーションの方面にばかり関心が集中しがちで、居場所を社会的・物理的に準備するための様々なコスト(具体的に言う…

 鈴木淳史 『美しい日本の掲示板』

美しい日本の掲示板―インターネット掲示板の文化論 (新書y)作者: 鈴木淳史出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2003/06メディア: 新書 クリック: 54回この商品を含むブログ (21件) を見る毒舌クラシック批評で知られる著者は寒河江市出身の30代。今回彼が批評…

 「脱線」という方法。

「子ども・若者たちの居場所づくり」活動を開始して、早くも3ヶ月が過ぎた。それまでの2年間、「不登校の子どもたちの居場所(フリースクール)」開設・運営の経験があったとはいえ、「ぷらっとほーむ」はかつてのそれとは基本コンセプトが全く異なる「居…

 「ぷらっとほーむ」からのごあいさつ

みなさん、はじめまして。ぷらっとほーむ は、家庭・学校・職場などに自分の居場所を見出せずに生きづらさを抱えているような子ども・若者たちが、自らの意志において自由に集い、多様な生きかたやライフスタイルを模索しながら、安心して成長していけるよう…

 SORAを離れるにあたって

SORAの活動に関わり始めてから2年。不登校の経験者でも親の会の如き支援者でもなかった僕が「フリースペースSORA」という居場所づくりの活動に関わろうと思ったのは、きわめて個人的な動機、すなわち僕自身が当時何らかの居場所を欲していたためで…

 「子どもたちの居場所づくり」という名の居場所。

訳あって今回が最後になるこの連載、最後は「フリースペースSORA」というものが自分たち運営側にとっていったい何だったのかということについて改めて考えてみたいと思う。SORAは今から2年前、「不登校親の会山形県ネットワーク」の主催する事業と…