ぐらぐら帝国

地震東根市は震度4とのことでしたが、もっと揺れていたようにも感じますた。3階にいたからかしら。それはそうと、その一時間後くらいには山形市内にいたのですが、仕事先にケータイで連絡しようとしてもまるでつながらず。その時点でもまだケータイがつながらない(地震直後から全くつながっていなかった)ということに気づいたときに、何だかぞッとしたのでした。インフラがどんな状況下でも利用可能だなんてそんなことはないわけで。硬いとばかり信じ込んでいた足元が急にぬかるんだみたいで、こころのどこかで怯えの感覚が残響しています。余震の可能性もあり、とのこと。
■夜。中学生講座の原稿書き。第20回、21回分を終了。こんな感じ。

Q.フランシスコ=ザビエルは、イエズス会の宣教師として日本にキリスト教を伝えた。イエズス会がアジアやアメリカ大陸で布教活動をするようになった理由を、ルターやカルヴァン宗教改革と関連づけて、簡潔に書け。*1

  • 中世ヨーロッパのキリスト教の主流であったローマ=カトリック教会が中世末期に腐敗。
  • カトリック教会(とその指導者であるローマ教皇)の腐敗を見かねた人々(ルターやカルヴァンなど)が、カトリック教会を批判。離脱して独自の教会や派閥をつくり、新しい教えを布教。この動きを宗教改革運動という。
  • ヨーロッパ全土に飛び火した宗教改革運動を見て、カトリック側でもそれまでのありかたを反省。自ら内部改革を行い、教会を再生。
  • 信者再獲得のため、ヨーロッパ内部だけでなく、外部(アジア、アメリカ大陸)に向けても布教活動を開始。これを対抗宗教改革という。

Q.次の資料は、当時の支配者が出したものである。これを出した目的を書きなさい。
「諸国の百姓は、刀・わきざし・弓・やり・鉄砲・そのほか武具の類をもつことをかたく禁止する。」(小早川家文書の一部の要約)*2

  • 問題の資料は、豊臣秀吉の出した「刀狩令」。これを出したねらいとは何か?
  • 刀狩り以前の農民:戦国時代の下剋上の風潮ゆえ、武器を保有
  • 農民の武装は二重の意味で支配者側には迷惑。①農民が反乱や一揆をおこす可能性が高まる。②農民がその職分である農業から離脱する可能性が高まる。
  • 武士/農民の職分を明確化し、武士には支配、農民には生産の仕事を割りふる(兵農分離という)。
  • これが、日本近世の身分制社会の出発点となる。

*1: (例) ルターやカルヴァン宗教改革に対して、カトリックの側でも改革が行われ、信者を増やそうとしたから。

*2: (例) 農民から武器を取り上げ、一揆を起こさせないようにするため。