敗北感
親の会@鶴岡の講演会に講師として呼ばれる。きっと少人数の会だろうから、講義形式よりはゼミ形式でいったほうがよいだろう、と勝手に仕切ってしまう。とはいえ、冒頭で何らかの前フリとなるような話題提供は不可欠だったわけで、まさにその点で何ら下準備をしていかなかったツケを払う羽目に。3分くらいで持参したパンフの説明を終えたら、いきなりしーんとなってしまい密かに動揺。参加した親の方々がとりあえずあれこれと繋ぎの質問をしてくださり、何とか長期にわたっての話題途絶は回避。そんな漏れは負け決定ですかそうですか。やはり油断しちゃいかんなあ。というのが今回の最大の教訓。
主な質問は以下の通り。居場所にはどんな人たちが通ってきているのか。そこでどんな過ごしかたをしているのか。彼(女)らはどういう経緯で居場所にたどりついたのか。彼(女)らは居場所以外に外界との接点をもっているのか。もっているとすればそれはどのような接点か。居場所のない鶴岡でも利用できるような接点とは何か。外界と接点をもとうとしない「ひきこもり」のわが子を居場所に通わせるにはどうすればよいのか。「ひきこもり」のわが子との関係づくりはストレスがたまるがどうすればよいのか。居場所を鶴岡にもつくりたいが居場所の財政はどうなっているのか。そもそもあなたはなぜ居場所づくりなんかやっているのか。わが子に仕事をする機会を与えてあげたいのだがどうすればよいか。
とりあえず前提から違いますよそれ、というのも含めて、居場所でのスタッフのふるまいかた(とその背後にある考えかた)の例を具体的にお話しすることで、返事にかえる。そうした一連のやりとりのなかで、自分なりに発見できたことも多し。今後の言語化作業のための貴重な資料として有効活用していきたい。
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論文提出と講演講師を終えたのち、知人のAさんと夕食。ラーメンをすすりながら、彼女が現在たずさわっている「商品企画」なる仕事の内実についてあれこれ質問ぜめ。教育系の職場しか知らない自分にしてみれば、食品販売の企業組織とかその仕事内容とか、いわば「異世界」の「異文化」なわけで、非常におもしろかった。彼女は大塚英志のコアな読者でもあるとのことで、その後は大塚ネタで談笑。「読んでない」とか言ったら、彼の原作漫画を大量に貸していただいた。激しく感謝。