ノスタルジー

読書会が近付いてきているのを自覚したときと読書会が終わった直後は、自分の中の読書欲求が平常値に比べ高め(当社比)になるらしく。今日もやはりそんな感じで、帰宅後は部屋のあちこちに積まれた未読本をぱらぱらめくっては幸福なひとときを享受してみたわけです。とはいえ! その幸福を継続させることはかないません。なぜなら、明日締切の予備校のテスト採点のお仕事が残っていたからなのであります。そんなわけで、必死の思いで採点を終了させたわけですが、気がついたらもうこんな時間でございました。もう読書してる時間じゃない。寝なきゃ。そんなこんなで、また日々は過ぎていき、時間はどんどん失われてしまうのでした。大きいほうの物語に意識を照準させ始めると、いつもそんなふうに焦りが先走ってしまう。残された時間、圧倒的に無力な自分。昔の彼女によく言われた言葉「いつも何かに追い立てられてるみたいだよね」がフラッシュバック。内面化された目的論はいまなお健在だ。パンドラの箱の蓋が、気付けば空いてしまっている。結局、自分は同じところをぐるぐる回っていただけなのかもしれないな。