高校受験社会・歴史(1)古代の日本 その3
■聖徳太子の対中国外交:古墳時代までは倭国/倭王(下)として中国皇帝(上)に朝貢するという外交スタイル。これに対し、聖徳太子は、日本天皇と中国皇帝との間での対等外交を試みた。
■古代日本の仏教史: 天皇/国家の仏教(飛鳥・奈良)から貴族の仏教(平安)、そして庶民/武士の仏教(鎌倉・室町)へと、時代を経るにつれて担い手階層が下降。
■奈良仏教(8世紀): 聖武天皇による政策仏教=鎮護国家(仏教の力で国家統治)。各国に国分寺/国分尼寺を建立、都には総国分寺=東大寺を建立。
■平安仏教(9世紀): 空海(真言宗=和歌山県/高野山/金剛峰寺)と最澄(天台宗=滋賀県/比叡山/延暦寺)による秘密仏教=密教(人里離れた山奥で修行)。加持祈祷などによる現世利益の希求。
■平安仏教(11〜12世紀): 藤原頼道(平等院鳳凰堂:京都)、奥州藤原氏(中尊寺金色堂:平泉)などによる浄土教=阿弥陀仏信仰(念仏)。来世における極楽浄土(阿弥陀仏のいる世界)への生まれ変わりを求める。