高校受験社会・地理(3)日本の西南部 その1

■九州地方の地理: 筑紫山地九州山地阿蘇山熊本県、世界最大のカルデラ)/桜島(鹿児島県)/雲仙岳長崎県)/筑紫平野宮崎平野/シラス台地(鹿児島県・宮崎県、水もちがわるい)/種子島(鹿児島県)/屋久島(鹿児島県、世界自然遺産)/さんご礁(南西諸島)/福岡市=九州地方の地方中枢都市。
■九州地方の農・水産業: 筑紫平野=九州最大の稲作地帯・二毛作が発達/宮崎平野=温暖な気候・ビニルハウスを活用したピーマンなど野菜の促成栽培を行う施設園芸農業が発達/シラス台地=かんがいを行い飼料作物を栽培、それをエサに畜産業(ぶた・肉牛・ブロイラーの飼育)が発達/長崎県沿岸部=リアス式海岸が発達し、真珠などの養殖漁業がさかん。
■九州地方の工業: 北九州工業地帯=戦前、官営八幡製鉄所建設(1901)をきっかけに発展。筑豊炭田の石炭と中国からの輸入鉄鉱石を原料とした鉄鋼業がさかん/水俣病=高度経済成長期、工場から垂れ流された有機水銀を原因とした水俣病熊本県水俣市にて発生/シリコンアイランド=高度経済成長後、九州各地の空港や高速道路沿いにIC(集積回路)をつくる電子工業が発達、このため九州地方をシリコンアイランドと呼ぶ。
■沖縄の歴史: 15世紀ころ、琉球王国が明(中国)や室町幕府(日本)との中継貿易でさかえるが、その後の清(中国)や江戸幕府(日本)が鎖国政策をとるにあたって力を弱め、薩摩藩支配下に入る。その後、明治政府により沖縄県として統治され、アジア・太平洋戦争末期(1945)には住民を巻き込んだ地上戦の舞台となる。戦後、日米安全保障条約(1951)によりアメリカ軍の軍政下に置かれ、在日米軍の軍用地(日本国内の米軍基地全体の75%)がつくられる。1972年、本土に復帰(沖縄返還)。