2004-01-01から1年間の記事一覧

 「はじまりの居場所」のためのレクイエム

山形市でフリースペースを運営している身として、言及を避けられない大きな出来事があった。県内初の民営通所型フリースクールとして2001年に開設されたフリースペースSORA(2003年度よりフリースクールSORAと改称)が、この6月で活動を停…

 リベラル/スローであるためのレッスン

前回は、自分らがなぜ居場所を他の仕事と「兼業」しているのかについて述べた。繰り返すがそれは、「兼業」しているスタッフの姿、すなわち複数の「仮面」を状況に応じ使い分けるという私たちの生のありようを、利用者の子ども・若者たちに具体的に示すこと…

 私たちが居場所を「兼業」する理由。

総会も無事終了し(会員の皆さまありがとうございました)、ホッとしてやや気が抜けているところである。自分たちの生計をNPO事業だけで支えていくだけの財政基盤/能力は現在の「ぷらっとほーむ」には備わっていないので、例年どおりの「2(n)足のわ…

 『これが わたしの、いきるみち。』

「自由なライフスタイルとかあなただけのかけがえのない人生とか人は言うけれど、そんなものは(都会でもない)山形じゃどうせムリだし、(権限も資金もない)若い世代にはできるわけがない。だから、私たち山形の若年世代には年長世代の敷いたレール(良い…

 《フリーター》の誕生?

最近フリーターが増加していると言われる。その数はおよそ200万人以上にものぼるという。この「フリーター増加」を「社会問題」と捉え、「問題」の「解決」を志向する言説/実践が各所で頻繁に見られるようになってきた。「問題」とされるものの原因が、…

 私たちのなかの壊れていない部分

先日、福島県内の2つのフリースクール/フリースペースと合同で行っているスタッフ研修会に参加するために、猪苗代まで行ってきた。2年前からそれぞれの自発性を前提に行ってきた自主研修会で、今回が4回目になる。わたし個人としては、フリースペースS…

 汚れた社会の中心で愛を叫ぶ。

前々回の脱線空間にて、無意味で、非生産的で、下品で、しかもバカバカしい、そんなコミュニケーションが日常化しているぷらっとほーむでのありかたとその根拠となる考えかたについて記述した。簡単に言えば、生産性や意味を求められるコミュニケーションが…

 はじまりの「中間支援」。

居場所づくりの活動に関与するようになって3年がたった。当初はフリースペースなどと言っても「何それ?」と返されることが当たり前だったが、その頃から比べると、この3年間の変化は本当に信じがたいほど急速だ。かつて自分たちもその運営にも参画してい…