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社会学研究法 リアリティの捉え方 (有斐閣アルマ)

社会学研究法 リアリティの捉え方 (有斐閣アルマ)

■教科書を数冊、併読している。「よその家」を訪れているみたいで、その違和感覚がいちいち興味深い。「ここがこれからおまえの新しいおうちになるのだよ」と脳内の人は言うのだが、正直まだぴんとは来ない。この「新しいおうち」にある程度馴染むまでは謙虚にお勉強に励もうと思う。有斐閣アルマのシリーズはいろいろと親切でよい。

エスノメソドロジー、会話分析においては、抽象的な研究法を覚えるだけでなく、自分自身を分析者として訓練することが必要である。そのために、つぎのことを実際に繰り返しおこなってみなさい。
 自分たちの生活を観察し、それぞれの人がどのような形で、お互いを仲間として示しあっているかを観察してみなさい。
 日常の会話を録音し、その会話の相互行為的な性格が示せるように書き起こしてみなさい。
 2人以上の人が集まっているところをビデオで撮影し、さらにコンピュータにビデオ映像を取り込み、それぞれの身体的なふるまいと言葉が、どのように継起的に結びついているかを分析してみなさい。
 自分のおこなった分析が、その場面の人々の相互行為の分析として、どうしたらほかの人に適切に示せるかを、自分なりに考えてみなさい。そして、その成果を、会話の書き起こしと、映像を用いて、ほかの人の前で発表してみなさい。
 実際に、自分が関心のある社会組織において、上の4つのことをおこなってみなさい。(山崎敬一「第3章 組織と技術のエスノメソドロジー」p.138-139)