こっそり革命

最近非常に気になっているのが「社会派」という括られかた。そこで感じるのは、「小難しい偏った人たち/普通のバランスの取れた自分たち」みたいなニュアンス。これって、典型的な「切断操作」だと思う。社会的なテーマやそれについて語る行為を、「小難しい=自分とは関係ない」みたいに切り離して思考停止するための。そして、そういう(ほんとは極めて政治的な)価値判断を「小難しくない=普通の=非社会的/非政治的な」ものとして消去し、自らの「価値中立」性を偽装するための。本当は、社会的じゃない場所だとか、政治的じゃない場所だとか、そんな立ち位置はどこにもないし、その意味で価値中立だとか不偏不当なんてありえない。「社会派」って言葉は、そういう個々人の社会性や政治性を、自分から「切断」して「無害化」するだけでなく、そのレッテルを貼り付けることでその相手を「他者化」するものだと思う。とはいえ、こんなこといったいどうやって伝えればいいんだろう?