■残りの原稿を全て終えたと思ったらすでに昼下がり。けいたんと最後のロングドライブへ。西か東か迷ったが、よくよく考えたら今回を逃すとどちらにもしばらく行けそうにないわけで、両方行くことにした。まずは東。関山峠を越えてジュンク堂仙台市へ。開放感にまみれ、持参した3枚のうちの2枚をエスノ文献6冊に散財してしまう。まあでもこれはある意味「蕩尽」なので仕方ない。次は西へ。夜中の月山道を大学院@鶴岡市へ。激しく吹雪いておりました。大学院では、月曜締切の助成金の申請書類づくりとやり直しを求められている例の補助金報告書の修正のお仕事。そのまま鶴岡市内に宿泊。
■4〜5時間は運転していたわけで、その間ずっと脳内でけいたんとともにあったこの何年間かのふりかえりを実施。いろんなことを思い出す。これまでになかったようなパターンだったので、どこまで状況に適応できるか不安だった件。他者の視線(という拘束)がない中で、個人の意思のみで最後までやり通すことができるかとても不安だった件。結局のところ、最初に口火を切ったのは自分だった件(なのに、ズルをしてごめんなさい)。当初の見立てが、終わってみるとほぼ的中していた件。自分の傾向みたいなものに関する新鮮な発見や気づきなど、収穫はたくさんあった。第一に、予想外の行動力を発揮できた点。優先順位の組み換えを迷いなくあっさりできてしまえたことには自分でも驚いた。第二に、単独行動を完遂できた点。それまで長く続いていた低迷の中でひどく自信喪失してしまっていたので、今回、試行錯誤のなか純粋に自分の力だけで最初から最後までやり通せたことで、自分なりの自信みたいなものを取り戻すことができた気がする。第三に、自分の無力さや体たらくを圧倒的なまでに思い知らされた件。「見ていた」と思っていたことが、圧倒的に残酷で、悲惨で、複雑で、悪意に満ちた現実のごく一部、大海のほんの一滴でしか、いやそれですらなかったことに、それが訪れるまで想像を及ぼすことすらできなかったこと。わかった気にならない、とは自分たちの活動の原則だが、それを当該問題の当事者として骨の髄まで思い知らされた。この件は死ぬまで絶対に忘れないだろう。当該企画はふりかえりも含めこれで完全に終了。お付き合いいただいた関係者の方に感謝。さよなら、お元気で。