センター倫理・オリエンテーション

■ワーク: A4用紙に以下についてそれぞれ書く。名前/センター試験得点/目標点数/志望学部・学科/地歴科選択科目/「倫理」を学ぶことで何を獲得したいか。いちばん最後の項目のみ発表。
■「倫理」を学ぶことにどんな意味があるか: 「死」をはじめとする謎(わけのわからないこと)を、これまで人びとはどのように解釈し、位置づけしてきたのか。そのいろいろなパターン(解釈例)を見る。そうすることで、何かものを考えるときの選択肢を増やしたり自分の視野を広げたりできる。誰かの意見や主張があったとして、それを「思想史マップ」のどこかに分類し位置づけるときの基準(ものさし)を手に入れることができる。
■思想史マップ: 縦軸に時代区分(古代・中世/近代・現代)、横軸に地域区分(ヨーロッパ/西アジア/南・東アジア/日本)をとった、2×4の表を作成。「センター倫理」で取り扱う思想群を、1枚の地図の中に視覚的に位置づけする。
■ヨーロッパ×古代・中世: ギリシャ哲学(ソクラテスプラトンアリストテレス)/ヘレニズム思想(エピクロス派・ストア派)、スコラ哲学(トマス=アクィナス)。
西アジア×古代・中世: ユダヤ教モーセ)/キリスト教(イエスパウロアウグスティヌス)、イスラームムハンマド)。
■南・東アジア×古代・中世: バラモン教/仏教(シャカ)/儒教孔子孟子荀子)/道教老子荘子)、朱子学朱熹)/陽明学王陽明)。
■日本×古代・中世: 日本仏教[飛鳥・奈良・平安・鎌倉・室町]、儒学朱子学[江戸]。
■ヨーロッパ×近代・現代: 西洋近代の黎明(ルネサンス宗教改革・科学革命)、西洋近代思想(デカルト・ベーコン・啓蒙思想・カント・ヘーゲル功利主義)、西洋近代への懐疑(実存主義社会主義現代思想)。
西アジア×近代・現代: 欧米帝国主義による植民地支配。
■南・東アジア×近代・現代: 欧米帝国主義による植民地支配。
■日本×近代・現代: 日本近代思想[明治・大正・昭和]。
■「倫理」学習の進めかた: 予習(テキスト『解決!センター倫理』指定箇所) → 講義(プリント配布) → 問題演習(プリント配布)。丸暗記はしないこと。それぞれの思想の「考えかた」や「思考のみちすじ」を、そのロジックや根拠をまずはしっかり理解すること。覚えようとする前に必ずしっかり理解すること。