『キューティーハニー』

キューティーハニー [DVD]

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■観た映画。23本目。庵野秀明キューティーハニー』。サトエリではなく、市川実日子が目当てであったことは、ここに明記しておきたいと思います。市川扮する秋夏子が、人づきあいが苦手で関係構築が不得意なのを「できない」んじゃなくて「しない」のだと意地を張るのですが、彼女のそういう自意識とか立ち位置とかを示すアイテムとしてダサダサな黒縁メガネとか黒スーツとか仁王立ちとか腕組みとかが使われているわけです。漏れが「メガネ女子に萌える」といった場合、メガネが似合う顔立ちとかメガネ美人とかそういった美醜の基準で言うのではなく、上記のような「尖った自意識をもてあましている不器用さ」のアイコンとしてのメガネに萌えているのであるということなのであります。世界や社会との接続がうまくいかずに煩悶する女子の適度に過剰な自意識こそが、いろんな妄想をかきたててくれる想像力の源泉なのであります。