『ダメジン』

■観た映画。22本目。三木聡ダメジン』。ダメ人間たちの「夏休み」的日常。三木の処女作だそうな。『時効警察』や『亀は意外と速く泳ぐ』みたいな傑作を期待したのだが、残念ながらこれは駄作。登場する人びとの妙な間合いとかわけのわからない奥行きとか、その後を予感させるパーツには満ち溢れていて、終始げらげら笑いながら観たのだが、それでも何かが足りない。決定的に足りないと感じてしまう。さてではその足りないと感じられる「何か」とはなんだろう。それはもしかしたら「主人公」ではないのか。スズメ/クジャクとか、霧山/三日月とかみたいな。