2007-06-24 『子どもが減って何が悪いか!』 book 子どもが減って何が悪いか! (ちくま新書)作者: 赤川学出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/12メディア: 新書購入: 3人 クリック: 65回この商品を含むブログ (103件) を見る■読了文献。65冊目。赤川学『子どもが減って何が悪いか!』。「男女共同参画社会が実現すれば少子化は止まる」とする説のインチキを実証的なデータを用いて反証。男女共同参画は、少子化云々とは別個に論じられ、追及されるべき課題であるとする。実証的なデータから浮かび上がるのは、都市化や近代化を逆行でもさせない限り、少子化(低出生率)は避けられない事態であるという事実。ここから著者の「低出生率を前提にした制度設計を!」という主張が導かれる。興味深かったのは、行政の「子育て支援」政策の正当性の根拠そのものを疑う議論。