『穴』

穴

■読了本。7冊目。原宏一『穴』。自殺しそこねた人びとが樹海の奥の洞穴で理想国家建設の試行錯誤。社会の中に居場所を失った人びとがアジールで連帯するも社会のまなざしに捕捉され最終的にはつぶされる、という定型をなぞる。もうちょっとひねりが欲しいところ。