『ドッペルゲンガー』

ドッペルゲンガー [DVD]

■観た映画。６本目。黒沢清『ドッペルゲンガー』。ようやく観る。自分の分身（ドッペルゲンガー）を見ると死ぬとか言うから、実体のない幽霊的な描かれかたをしているのかと思いきや、全然そうではなく。分身（幽霊）よりも本体（人間）の方がずっと怖い、というのはまあお約束。ホラー映画に対して勝手に形作ってしまっている固定観念を意図的に壊しまくる監督の遊び全開の映画ゆえ、観ていて笑いが止まらなくなる。永作博美の台詞「なんかどうでもよくなってきちゃった」が身も蓋もなく、それを言っちゃおしまいだろうと。