手紙

昨日はお疲れさまでした。とても楽しかったです。お渡しした本は、Kくん、Sさん、Eさん、Oさん、Mくん、Mさん、Yさん、そして僕から、あなたへの餞別です。みんなにも一言よろしくね。
「社会人であること」と「社会を疑い続けること」の両立は、ひとりで孤独に遂行し続けるのがなかなかに難しく、半ば投げやりになっていました。僕があなたに出会ったのは、ちょうどそんな頃でした。似たような思いで生きている仲間にようやく身近で出会えたということが、それから現在に至るまでの自分にとって、どれほどの助け、支えになったことか。感謝してもしきれません。僕たちは決して頻繁に会っていたわけでも、年中つるんでいたわけでもなかったけれど、近くにあなたがいて頑張っているという事実が、抜け殻のようだった自分にも動機を与えてくれていたのでした。
あなたや他の仲間たちと読書会をしたり、ゼミ合宿をしたりしていたあの日々は、僕にとって、とてもとても幸福な、宝石のような時間でした。遠く離れてしまうけど、どうかお元気で。あなたの歩む道が、実り多きものになりますように。そしていつの日か、きっとまたどこかで会えますように。やり残したことの続きが再開できますように。ひとまず、さよなら。