せめて僕らは傘さして

夢の中のまっすぐな道

夢の中のまっすぐな道

■3日(土)。「NPO法人寺子屋方丈舎」主催の「ファシリテーター養成講座:会議で変わる」に参加するべく、奥会津三島町カタクリの里へ。そこはかつて「第1回居場所合同研修会」で使用したことのある、廃校を利用した宿舎。新緑の季節に改めて訪れたそこは、時間のゆったり流れる懐かしさにあふれた秘境のような場所でした。講師は、プロのファシリテーターである青木将幸氏(参照)。「会議の技法」がテーマのファシリテーター研修だったのだが、そういう諸々をまさにファシリテーションのさまざまな技法を駆使して参加者に体得してもらおうという工夫がいたるところにちりばめられていて、知的刺激がとにかくもうすさまじい。とはいえその手法そのものは、居場所スタッフが活用する技法とその根幹において重なるものだという確信を得る。私たちに足りないのは、言語化、体系化であり、それらを通じた方法化だ。初日研修の終了後、講師の青木さん、いっしょに講座に参加した「NPO法人ビーンズふくしま」スタッフのRくん、Sさん、Kくんとともに温泉へ。只見川が見える露天風呂。その後、会津若松駅前に移動して、みなさんと打ち上げ。宿泊場所は駅前の寺子屋方丈舎で、予想通り、他の居場所スタッフのみなさんと朝までしゃべりたおす。
■4日(日)。「ファシリテーター養成講座:会議で変わる」の2日目。会場は、会津若松市内の街中のとあるビル。午前中、前日のおさらいといくつかの会議技法の解説を。午後、参加者それぞれがお題を提出しての「会議実習」。1人あたり持ち時間15分の「ミニ会議」をファシリテーターとして実際に進行し、それを相互に論評しましょうというもの。ワークショップの進行役は、これまでにも居場所合同研修会などで経験済みゆえ、かなりお気楽に遂行したのだが、開始10分で事前に想定していた部分まで進行してしまい、残り5分の想定外の時間にパニック状態に。想定外の状況下でいかに臨機応変に対処できるか。おそらくそれは場数を踏むことでしか対処できない類の事柄なのであろうが。ともあれ、非常に勉強になりますた。終了後、「ビーンズふくしま」スタッフのRくんと駅前公園で打ち合わせ。お題は、例の協働企画について。まずは、私たちの間に共通して参照可能な前提=共通体験ができたということが、今後につながる最大の収穫。帰路、ちょうど中間地点にあたる米沢のブクオフに立ち寄り、うっかり散財してしまう。
■5日(月)。予備校高等予備科2コマ。終了後、居場所スタッフ・ミーティング。その後、鶴岡へ。6コマ「公益史」、7コマ「日本史演習Ⅰ」。後者では、今度こそ漏れのレジュメを演習のネタとして採用してもらおうとがんがったのですが、先輩院生のブロックに合い、またもやスルーされる。もしかしてこれは意図的な嫌がらせか。どうでもいいけど、「違和感があります」は、思考停止の逃げ口上だと思う。対象の何に対して、そのどこがどのように「違和感」なのか、その根拠は何なのか、きちんと言語化するといいと思う。
■6日(火)。居場所のメガネっこJOJOヲタ3人で、杜王町某企画のための「市場調査」という位置づけで「仙台ブクオフ巡礼ツアー」を敢行。仙台っていったら東北屈指の大都市だし、文化の中心だし、人口も多いし、きっとブクオフの棚も、山形みたいな地方都市とはまるで違うのであろうなあ、等と淡い期待を胸に笹谷峠をこえる。途中、空腹で行き倒れそうになるも、ぎりぎりで栄養を補給し、市内に展開する10店舗のうち、6店舗を踏破。残念ながら期待したほどには書籍もコミックもCDも存在せず。仙台だろうが山形だろうが、ブクオフはブクオフなわけで。とはいえ、発見もございまして、とりわけ仙台駅前店の店員腐女子のアナウンスの速度がそれはもう尋常でなく速い、何を言っているのか聞き取れないくらいに速いということ。あれはすごい。さすが仙台、東北の地方中枢都市なだけあって、その文化的特質はチェーン店のバイト店員のふるまいにまで深く刻印されているというわけなのでした。悔やまれるのは、①海辺で戯れることができなかったことと、②途中にあった定食屋のカツ断層丼が食べられなかったこと。あとはジャケットのかわいさに負けて、想定外のaikoを購入してしまったこと。ともあれ、同年代の友人たちと遠出するなんていうのはとてもとても久しぶりだったので、とてもとても楽しかったです。本当にありがとうございました。