きょうのできごと

おとといでわたしは、NPO活動歴5年目を迎えました。4年前の12月27日、当時まだ高校の講師だったわたしは、「得体が知れない人たち」とは思いながらも、とりあえず自分の目でその可能性を確かめてみようと考え、県内の不登校支援運動の中心で動いていたYさんに会いにいきました。そのとき初めて訪れた「フリースペースSORA」(そのときはまだ「不登校親の会山形県ネットワーク事務所」だった)は今はもう存在せず、その頃いっしょに活動した人たちともすっかり遠く離れてしまいました。失われたものがある一方で、また新たに得られたものも大きかったわけで、4年前に戻ってやり直してもいいよと言われたところで、きっとまた同じことを自分は選択するでしょう。その意味で、後悔は皆無なのですが、自分が切り捨ててきたもの、喪失してきたものたちのことを思うと、何だかとてもいたたまれない感情になってしまう。あるいはそれは、今日訪れた仙台の風景に触発されてのことかもしれません。仙台の街並みの中途半端さは、あの街に住んでいた頃の自分自身の中途半端さを連想させて、いつもながらどこにももっていきようのないやりきれなさに支配されてしまう自分がいるのです。いったい自分はどこにいるのだろう。ここ数年やり過ごしてきた問いが、再び頭をもたげつつあるのを感じます。さて、次はどんなふうにごまかして先送りしようかなあ。