2010年の収穫:映画篇

■観た映画の本数は66本。目標の50本を16本クリア。前年に比べ49本減。特筆すべきは、フォーラム山形との共催で「シネマカルチャーサロン」が始まったこと。映画作品について社会学的に面白く語れるようになることが、現在の自分のミッション。来年は山形国際ドキュメンタリー映画祭の開催年ゆえ、何かしら企画が入るかもしれない。とりあえず80本程度を目標とする。以下は、今年のベスト3本。

ゴールデンスランバー [DVD]

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■仙台ロケ作品。シネカルサロンでとりあげたかったが間に合わなかった作品。(1)ヴァナキュラーなものとナショナルなものの相克、(2)与えられるものは与えられる、という観点から読み解ける「市民参加型まちづくり」の教科書的な映画。いつかどこかできちんと論じてみたい作品。あとは、竹内結子が魅力的だということに初めて気づかされた作品。というか、この監督は竹内結子の魅力を引き出すのがうまい。
時をかける少女 通常版 [DVD]

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■ストーリーの破綻とか脚本のまずさとか、そういったマイナス要因をすべて帳消しにしてしまうほど仲里依紗が魅力的。振り返ってみると、今年は仲里依紗元年とも言える年で、彼女が出演する映画をかなりたくさん観た気がする。『時かけ』も全バージョンを比較観賞。そういう意味では、彼女をきっかけにいろんな作品を楽しむことができた。感謝。
ソラニン メモリアル・エディション 初回限定生産2枚組 [DVD]

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■シネカル2回目(戦争論とは違う切り口を「ぷらほ」が提示した初めての回)でとりあげた作品。2回観た。アイちゃんの台詞「大事な人が真剣になっているときは黙って見守ってあげようよ」にやられた。ロスジェネにとっての成熟のかたち(のひとつ)を描いた作品。「これをどう観たか」をめぐる友人たちとの語りからいろんな視点や気づきを得られた。そういう点で稀有な映画体験。