■15日(水):大学院@鶴岡市へ。翌日の個別指導でW先生に見ていただくための学会報告レジュメの最終版づくり。いちおうの完成を見たところで酒田市へ。Yさんと待ち合わせして回転寿司へ。その後、大学施設に宿泊。
■16日(木):午前、W先生による個別指導。学会報告の予行演習。GOサインをいただく。準備に関しては、ひとまずベストをつくした感あり。その後、大学院@鶴岡市へ。旅費補助申請の手続きや報告資料の編集・印刷などの作業を済ませ、芸工大山形市へ。K先生のエスノメソドロジー合同ゼミ。終了後、吉野家にて「キャラ化ビジネスプロジェクト」定例ミーティング。
■17日(金):午前、山形空港から伊丹空港へ。到着後すぐに宿泊先に連絡、チェックイン可能ということだったのでまずはそこに向かうことに。目指すホテルの看板が正面に見えたので、直線距離で行こうと思ったのが誤りで、キャリーバッグを引きずったまま車道に彷徨い出て歩道に戻れなくなってしまう。急がば回れ。結局、迂回路を使った場合の何倍もの時間をかけ、高速でトラックなどが至近距離を通り過ぎていく危険な車道を汗だくになって歩き、金網の切れ目を見つけて歩道に合流、宿泊先に到着する。シャワーで汗を流し、しばし仮眠ののち、太陽の塔万博公園を経て、「日本教社会学会:第62回大会」会場の関西大学へ。受付をすませ、遅めの昼食を近隣のお好み焼き屋でとり、学内をふらふらしたのち、「若手交流会」に参加。三つあるという分科会のうち、「実践と研究」「就職」というテーマの分科会を選ぶ。参加者12人。話題が多岐にわたり、続きは懇親会で、ということになったが、翌日の準備もあるということで辞退。列車時間などをチェックしつつ、ホテルに帰る。
■18日(土):学会初日。早朝起き出して身支度を整え、発表のリハーサルを3、4度行う。7時にホテルを出て、関西大学へ向かう。特別部会:若者支援の現状と課題(1)へ。教室に入ると司会のHさんがひとり。名刺やレジュメを手渡し、挨拶ついでに、簡単な意見交換を行う。その後、ぽつぽつと参加者が集まり、会が始まる。Aさん、Iさんの報告を経て、自分の報告の順番がやってくる。緊張がなくはなかったが、何となく開き直って報告。Oさんより「カテゴリーはどこまで共有されているか」、Sさんより「居場所スタッフの専門性は何か」、Aさんより「キャラは途中で変更可能か」などの質問をいただいた。その後、Oさんの報告を経て、総括討論。いろんな論点が出てきたが、そのそれぞれが自分自身のフレームとどう接続できる/できないのかについてはまだうまく言語化できない。消化するのにしばらく時間がかかりそう。終了後、部会に来てくださっていたK先生と合流。お好み焼きを食べながら、部会の振り返りや学会のコードについておしゃべり。その中で、いろいろと有り難いお言葉もいただく。感謝。その後、家庭と教育、教育病理の部会を経て、懇親会へ。若者支援部会の関係者に挨拶を、と思ったら、司会のH先生と報告者のOさんとしか会えず。お2人に謝意を述べ、会場を後にする。その後、K先生が参加しているインフォーマルな交流会に向かう。Tさんに駅まで迎えに来てもらい、9時近くになってようやく合流。K先生につなげていただき、大御所のKさんはじめ、さまざまな社会学者の方たちと名刺交換。以前芸工大にいらしたYさんとも3年ぶりの再会。最後の最後、教育病理の部会で「ティーンズコート」について報告されていたKさんとも短い時間ながら「カテゴリーによらない支援」について意見交換。最終列車ぎりぎりの時間になってしまったため、後ろ髪をひかれる思いで会場を後にする。その後、適当に近くにあった駅から地下鉄に乗り、大阪空港近くのホテルに帰る。
■19日(日):学会2日目。8時にホテルを出て、関西大学へ。特別部会:若者支援の現状と課題(2)へ。就労支援関連の話題が中心に。いろいろ思うところはあったが、うまく自分でも整理がつかない感じがしたので発言は控える。返答はいずれ研究報告あるいは研究論文の提出という形で行おう、と思った。部会終了後、前日の報告者Oさんより、翌日神戸大学で開かれるという「日本社会教育学会」大会の「ラウンドテーブル:若者にかかわる大人のまなざし」にお誘いいただく。居場所研究者がたくさん集まる場だそうな。その場で参加を決定。その後、ラーメン屋で昼食(ラーメンセットについてきたマヨネーズかけご飯がすばらしかった)の後、「公開シンポジウム:「子どもの性」を考える」に参加。パネリストの佐倉智美さん、守如子さんの話が面白かった。終了後、おとなしくホテルに帰還。
■20日(月):7時にホテルを出て、神戸方面へ。9時にとりあえずの目的地「人と防災未来センター」最寄りの王子公園駅につく。そこから海を目指して坂を下る。途中にあった中学校が運動会だったようなのだが、その校門のところで嫌がっている女子生徒の腕を教員2人がひっぱりながら、「中に入ろうよ」「大丈夫だよ」とか言っている場面に遭遇してしまった。生徒の人は足を突っ張って必死に抵抗しておりました。かわいそうに。あなたに支援者が現れますように。そんなことを思いながら下っていったところで、目的の建物を発見。開館まで少し間があったので、臨海公園まで降りていき、海港を眺める。その後、「人と防災未来センター」に入館。えらくお金がかかっている感じのポストモダンな建築物であり、嫌な予感もなくはなかったのだが、その予想に違わず、その規模の割には非常に貧しくお粗末な内容。確かに4階の「震災追体験」映像や3階の「震災の記憶」展示はすばらしい内容で、見ていて鳥肌が立ってしまったくらいなのだが、それ以外が凄まじいまでに手抜きで、こちらはこちらである意味鳥肌が立つくらいひどいものなのであった。結局これはあの「しごと館」の防災版で、天下り受容施設だということが丸わかりなのである。そんな感じだったので、そこはさっさと後にして、「日本社会教育学会」が開かれているという神戸大学へ向かうことに。再び王子公園駅に戻り、列車で最寄の六甲駅へ、そこからはバスで神戸大学発達科学部をめざす。ちょうど昼に到着、学食でカツカレーを食し、学内をふらふらしたのち、「ラウンドテーブル:若者にかかわる大人のまなざし」会場へ。ぽつぽつと集まってくる人びとの中に、前々日の若者支援部会の関係者が何人か混じっていて、そういうことだったのかと合点がいく。しかも報告者のAさんがつい最近赴任した先が山形大学とのことで、こちらも妙なつながりが。ラウンドテーブルでは、こちらの学会の文脈や前提を探るのに脳内リソースを優先配分していたが、一言も発言しないのもどうかと思い、最後の最後で「スタッフの専門性」に関する実践者発言。終了後、居場所を研究する教育学者Oさんと意見交換。たまたま1部のみ残っていた『居場所の歩きかた』を差し上げる。その後、王子公園駅で降車し、再び坂を下りる。次の目的地は県立美術館。「水木しげる妖怪図鑑」展を観に行く。入館時点ですでに5時。閉館までの1時間で観れるだけ観て、飛ばしたところは図録で補うことに。妖怪そのものも興味深いが、個人的には、その背景として描かれている風景に、民俗学的な関心をそそられた。その後、再び坂をのぼり、JR線で大阪に戻る。空腹を満たすため、梅田で降り、食事処を探して街をふらつく。すると古書の街みたいな一角を発見。ひと通りのぞいたのち、すぐそばにあったレストラン街で夕食(ハヤシライス)。お腹がふくれたところで、大阪空港近くの宿に帰る。
■21日(火):9時にホテルをチェックアウトし伊丹空港へ。荷物をあずけ、再びモノレールに乗る。目的地は万博公園。初日に外から眺めるに留めた太陽の塔が屹立する公園内に入場。園内の散歩道を散策したり、「EXPO70」を訪れたり、川辺で本を読んだりしながら昼下がりまで過ごす。それにしても、太陽の塔はやばいと思う。その後、3時に伊丹空港に戻り、お土産を購入したり本を読んだりしながら時間をつぶす。16時50分の便で山形に帰還。あと10分で山形空港に到着ですとのアナウンスがあって窓の外に目をやったらちょうど五色沼が見えた。18時に到着。4泊5日の阪神ツアーもこれで終わり。明日からは、修士論文に向けた第二局面がはじまる。