『拝啓人間様』

■観た映画。55本目。松林要樹『拝啓人間様』/日本/2004。山形ドキュメンタリーフィルムライブラリーにて。自己責任論がきれいに適用可能っぽい被写体を探してきて、「いっしょに自立にむけてがんばろう」とかいって協力を取り付け、監視カメラまで動員して被写体の失敗や背理の証拠をおさえ、それをネタに挑発し、激高する様子をカメラに収め、いかに彼(=ホームレス)が弁護の余地なき怠け者であるかを証明していく。監督の人間性が、そこにはくっきりと、えげつなく映し出されている。