『天皇と日本のナショナリズム』

天皇と日本のナショナリズム_神保・宮台マル激トーク・オン・デマンドIV

天皇と日本のナショナリズム_神保・宮台マル激トーク・オン・デマンドIV

■読了文献。76冊目。神保哲生宮台真司ほか『天皇と日本のナショナリズム』。「マル激トーク・オン・デマンド」書籍化第4弾。女系天皇女性天皇の違いとか、天皇基本的人権の問題とか、いろいろと勉強になりました。とりわけ、女系天皇容認論旧宮家皇族復帰論のポイントは、帝王学的な知識や規範(ノーブレス・オブリージュ)を欠く人びとを皇族内部に入れてしまうことで、象徴天皇制の前提を踏まえない政治的なふるまいが天皇(やその親族)から出てくるということのリスクにある、という議論が面白かった。