折れて曲がったアイロニー

■27日(火)。家庭教師2件。
■28日(水)。予備校高等予備科2コマ。終了後、会津若松の某フリースクールへ。委託された調査のため。一泊二日の日程。不登校の子どもたちの「フリースクール体験」に関する質的調査。フリースクール利用者の人びとに対し、①「不登校」体験を通じてどのような自己(意識)変容が生じた(と認識しているか)、②「フリースクール」体験を通じてどのような自己(意識)変容が生じた(と認識しているか)の二つの項目に関するインタビューを行う。3名の利用者の方々に協力していただき、この日の聞き取りを終える。閉所後、副代表のEさんと夕食に。相変わらずのEさんの「強度」にあれこれ刺激を受ける。Eさんに予約していただいた駅前シティホテルに宿泊。受付のおばさんが「ツンデレ」から「デレ」を差し引いたかのような接客態度で、ひと昔前の温泉旅館とかを思わせて何だか懐かしい。最上階の浴場がよかった。
■1日(木)。早朝、起床。居場所調査2日目。8時からスタッフ・ミーティングとのことで、委託された調査とは関係ないが、参考までに同席させていただく。他所のNPOのミーティングの様子を観察するのは非常に面白い。合意形成や意思決定に関わるコミュニケーションには、その団体の思想や文化が端的に現れると思う。午前中はほぼそんな感じ。お昼は、利用者とスタッフが作った「牛丼カレー」をご馳走になる。午後、フリースクールの日常活動のほうでは、利用者の子どもたちの「ミーティング」が行われていたので、そちらも見させていただく。その後、3名の利用者の方々に協力していただいて、とりあえず今回の調査に最低限必要なだけの聞き取りデータが集まる。激しく感謝いたします。帰り道、置賜在住のOさんと合流してラーメン屋へ。各自の近況について。
■2日(金)。予備校高等予備科2コマ。居場所スタッフ。家庭教師2件。
■3日(土)。家庭教師1件。居場所スタッフ。終了後、さくらんぼタントクルセンター@東根市へ。「タントクル文化講座 東根再発見」に参加。目的は「第二講座 阿部和重を読む」。講師は、山大人文学部教授の中村三春氏。お客の大半が地元のお爺さんお婆さんで、彼(女)ら相手に阿部和重とかポストモダンとか言っちゃって大丈夫なのかと半ば本気でドキドキしていたが、『シンセミア』で描かれた「神町」の腐敗や堕落をめぐる話題に大いにウケていたので一安心。講義の内容は、『ABC戦争』『ニッポニア・ニッポン』で阿部文学の基本構造を抽出し、それが『シンセミア』では複線化・全面化する、という流れ。なるほどね。終了後、いっしょに参加していた旧姓Hさんと雑談。「ピストルズ」掲載の『群像』を貸していただく。感謝。
■4日(日)。家庭教師2件。予備校高等予備科講義で最後にやる予定の「県立高校入試予想問題」の原稿づくりの前準備。
■5日(月)。予備校高等予備科2コマ。帰宅して、W先生(社会学)の学部ゼミ@東京合宿での報告のためのレジュメ作成。先日リジェクトされた論文の要約を持参することに。思うところあって、実名を出していた文中の固有名詞はすべて記号にする。夜行バスで東京へ。
■6日(火)。早朝、浜松町バスターミナルへ到着。特に何もすることがないので、さっさと会場の明治学院大学に向かう。場所を確認したのち、ファミレスで待ち合わせ時刻まで読書をして過ごす。合流。教室を一室借りてのゼミ論報告会。3年生参加者7名、4年生参加者5名、院生1名の合計13名。うち、報告者8名。各自のテーマは、「バーの歴史と構造」「『男はつらいよ』構造分析」「走り屋の文化」「ファッションと身体作法」「フーコーで読む男性中心社会」「B'zの人気分析」「教育問題と教育改革」。自分は「フリースクール運営者のアイデンティティ・ワーク」という題目で報告。W先生のお師匠であるH先生に見ていただけなかったのは残念だったが、それでも面白い報告がいろいろ聞けたので参加してよかった。終了後、渋谷駅前の居酒屋で打ち上げ。10階の窓から見下ろす駅前の景色がよい。よくよく考えてみれば、4年のみなさんとはこれが最後になるわけで、そう思うと最後にまたみなさんと楽しい時間を過ごすことができて本当によかった。二年間いろいろとお付き合いくださりどうもありがとうございました。感謝。その後、みなさんと別れてブックファーストへ。探し続けていた文献を確保。浜松町へ。時間つぶしに、海が見える桟橋へ。お台場の夜景がちょうど綺麗に見える場所でしばらくぼーっとする。その後、夜行バスで山形に帰還。
■7日(水)。早朝、東根に帰還。雪がうっすら積もっていて驚いた。睡眠。午後、居場所スタッフ。月末発行予定の『ぷらほ入門:2007年版』編集日程の確認。夕方、某新聞社の取材を受ける。やりとりがいろいろと面白かった。記事に期待。家庭教師2件。