2006年の収穫:書籍篇

■実を言うと、10年前に100冊/年の目標を立てて以来、数値目標達成に失敗し続けてきたのだが、10年目にして今年ようやく100冊達成できた。昔の手帳をひっくり返して調べたところ、96年(69)、97年(49)、98年(19)、99年(82)、00年(93)、01年(82)、02年(86)、03年(69)、04年(81)、05年(79)、06年(103)というデータが。どうでもいいが98年の19冊はありえない(色恋にかまけると碌なことがないという教訓か)。前置きはこのくらいにして、今年のベスト3冊。

若者が働くとき―「使い捨てられ」も「燃えつき」もせず

若者が働くとき―「使い捨てられ」も「燃えつき」もせず

■フリーターについて考え散らかしてきたことを自分なりにまとめる際に、そのガイドとして非常に参考になった本。著者の提示する厳しさが、とてもとても温かく、そして優しい。こういう人が上の世代にいてくれて本当に良かった。
武装解除  -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)

武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)

■履修予定のなかった講義「復興ワークショップ」のレポート準備のために手にとった文献。現場にいながらにして書く、ということのひとつの成功例として読む。結局、今年受けた講義でいちばん刺激的だったのは「復興ワークショップ」だったり。
コドモであり続けるためのスキル (よりみちパン!セ)

コドモであり続けるためのスキル (よりみちパン!セ)

■昨年に引き続き、この人の本をあげる。同世代の研究者が同じ若年世代に向けてやさしく語りかける「社会運動のススメ」。こういう語り口もありだな、と思わせられたので。居場所の10代女子におススメしたい本。