2006年の収穫:漫画篇

■特に目標は立てなかったものの、気がついたらかなりの量を読んだ気がする。来年はとりあえず100冊くらいを目標にしておこうかな。今年のベスト3作品。選ぶのに苦労しますた(ある意味3作品とも全てマスターベーション系)。

ソラニン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)

■「大きな物語」からあぶれた人たちのその後を描く青春物語。いろんな意味で、かつての自分(たち)を思い起こさせる。紆余曲折の果てに現実に着地した彼(女)らの、その後の物語が読みたいと思う。
ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス)

■作品全体に通呈するテーマが「叶わなかった思いに意味はあるのか」。主人公たちの現実受容/抗いの両面が丁寧に描かれる。つかの間のはかない関係性。やはりこれもまた、かつての自分たちを想起させる。
長い道 (Action comics)

長い道 (Action comics)

■描きかたによってはかなり酷薄な関係描写にもなりうる設定なのだが、絵柄といい台詞回しといい全てがそうしたものとは対極の雰囲気をかもし出す。シリアスな問題は決してシリアスには描かれず、必ずユーモアに落としこまれる。この徹底ぶりを、どこかで自分も見習いたいと思う。