『サブカルチャーの社会学』

サブカルチャーの社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)

サブカルチャーの社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)

■読んだ本。66冊目。『サブカルチャー社会学』。地方都市において「サブカルチャー」がもつ「加熱する文化装置」としての側面と「冷却する文化装置」としての側面。「地方の地方」とか、「サブカルチャーサブカルチャー」とかの視点が興味深い。地方のまちづくり系の中の人たちには必読文献だと思う。テレビのメディア文化と地方統治の関連性を考える上でもさまざまな示唆あり。「地方での居場所づくり」という漏れのテーマに無理やりつなげて言うと、「オルタナティヴのオルタナティヴ」といった感じだろうか。「東京シューレ的なるもの」――それは「中央」では冷却の文化装置であるのだが、同時に「地方」では加熱の文化装置として機能している――をいかに「冷却」し「飼い馴らす」か、という問題系。