『言葉、通じてない?』/『そして、憲法九条は。』/『日本国憲法の論点』

言葉、通じてない?―コミュニケーションの歴史としくみ

言葉、通じてない?―コミュニケーションの歴史としくみ

そして、憲法九条は。

そして、憲法九条は。

高校生からわかる 日本国憲法の論点

高校生からわかる 日本国憲法の論点

■読んだ本。46‐48冊目。石井正人『言葉、通じてない?』は、ついつい個人やその内面に帰属するものとして捉えられてしまいがちな「コミュニケーション不全」という現象を、言語コミュニケーションの形式や構造、そしてその歴史という幅広い文脈のなかに置き直してそのうえで改めて考えてみましょう、という試み。著者のまなざしが、とてもとても温かく。姜尚中吉田司『そして、憲法九条は。』、伊藤真日本国憲法の論点』は、とある書評のお仕事がらみの読書。ともに、「改憲」か「護憲」か、という価値判断の前提として、そもそも憲法とは何であるか、それが置かれた社会的・歴史的文脈とは何であるか、などを十分に知っておかなくてはまずい、とする点で共通。激しく同意。「んじゃお前はちゃんとわかってんのか?」と言われたら、全然そうじゃないので、ちゃんとお勉強しとこう。少なくとも、周囲の人びとにその重要性について周知させられる程度にはちゃんと理解しとこうと思う。