胸を揺さぶる憧れや理想は

BOLERO

BOLERO

■本日のお仕事は、①居場所運営委員会、②予備校(高等予備科・大学予備科)講義、③家庭教師2件。懐かしの『BOLERO』を――ほんとは『深海』が聴きたかったのだが、誰かに貸したままで行方不明ゆえ、仕方なく同じ頃のものを――Heavy Rotationで。まだ何も始めて/始まってすらいないのに、終わった後のことばかり考えてしまうのはどうしてだろう。物語が終わった後の予行演習をしているみたいだ。
■午後10時半に帰宅。「あいのり」を観て、しばらくぼーっとして、シャワーを浴びて、明日の高等予備科講義の予習に取り掛かる。先週、授業中にパレスチナ問題の背景説明をしたのだが、ある生徒の人が「パレスチナ問題に興味があるんです」とやってきた。せっかくなので、いくつか資料をあげようと思い立ったので、そのための資料を手もとの本の中に探す。水をまけばちゃんと芽が出る人たちなので、受験範囲に限定せず、いろいろネタを提供してあげよう。なんてことを、今さらながら思う。それが、彼(女)らに今の自分がしてやれる最良の贈物であろうから。
■それにしても、居場所運営委員会がとにかくすごかった。居場所運営の組織デザインについて既に4年以上、あれこれ試行錯誤してきたわけだが、どうやらそれが少しずつではあれ実を結びつつあるような、そんな感じ。言説生産という領域で、相方が自信と実力とを着実に構築しているさまが窺い知れて、それがこちらにもすばらしく刺激となる。新しい言葉、自分たちのオリジナルの言語が、再び産出され始めようとしている予感。明日は、新企画のための第1回ミーティング。新たな仲間を迎えての、新しい旅路の始まり。そこでどんな言葉たちが生まれるのか、とても楽しみだ。