一瞬でも早く君の待つ場所へ

■教職員組合主催の教育研究集会(10月22日)の準備で、研究協力をいただくことになったSさんに会いに労働相談の事務所へ。労働相談の現場から見える山形県内の正規雇用/非正規雇用の現状についての非常に興味深いお話を聞かせていただいた。当日もっといろいろと展開していただけるそうで、非常に楽しみである。職場体験や職業教育に終始しがちな学校現場の視野狭窄に対し、外部の視点――例えば、労働者の人権教育の必要性とか、仕事の前提となるコミュニケーション水準の支援の不可欠性とか――を導入するのがわたしの個人的なねらい。ネオリベ化する社会に対抗するための力を獲得すること(前提としての現状否定)、ネオリベ化する状況を生き抜くための力を獲得すること(前提としての現状肯定)。微妙にねじれているこの二つの水準のそれぞれに同時に対処していくことが、今の自分たちには求められているのかもしれない。そんなことを思う。

■明日はいよいよW先生の学部ゼミ。週前半の信じがたいまでに濁流の日々もこれで昇華されようというもの。ちなみに昨日は、西洋史専攻の恩師に会いに母校へ。いちおう近況についての報告を。11月の第3土・日曜に毎年恒例のゼミ合宿@蔵王ドッコ沼を予定しているので遊びにおいで、とのお誘いをいただく。お題は「ファシズムの比較史」だとか。最近の研究史状況などについていろいろ解説をいただく。歴史学徒としては最近非常に不真面目な自分であるが、こういうきっかけがあるとまたいろいろ読みたいなーという気にもなってくる。ところで、毎月第3日曜は「日曜ゼミ」の開催日なわけで、ということは、金曜夕方に酒田で「社会学ゼミ」、土曜午後から日曜午前まで蔵王で「近代史ゼミ」、下山して午後からは霞城セントラルで「日曜ゼミ」と、ゼミ三昧の日々がやってくるわけだな。うひひ。