『グランド・フィナーレ』

グランド・フィナーレ

グランド・フィナーレ

ずっと積読状態だったのを、蔵王合宿に持参。生徒の人たちが寝静まった真夜中の旅館ロビーで読了。他者の語りを契機とした、主人公・沢見のゆるやかな再構築の過程が何だかやたらと感動的。神町云々を抜きにしても、やはりこの人の作品はちゃんと読まなくてはならないな(できれば村上春樹との比較において)と思った。