岸辺の灯りがともらぬうちに

■ほんの悪戯心で投じたとあるメッセージに、関係者から感謝の言葉が届く。いやいやこちらこそ。あれこれ言葉を交わすうちに、自分は無意識のうちに恩ある人に踏み絵を踏ませていたのだという事実に気づく。もし彼がそれを踏んでいたとしたら、自分はその後どうするつもりだったのだろう。