2007年の収穫:映画篇

■観た映画の総数は、36本。前年に比べて3本少ない。50本の目標にはぜんぜん届かず。2008年は、より謙虚に40本を目標にしよう。以下が、今年のベスト3本。

■どうしようもなく凡庸な人びとが、その凡庸さを徹底して突き詰めた結果、その凡庸さにおいて非凡なる場所にたどり着く。おそらく彼女らは不幸であろうが、まさにその徹底した不幸にたどり着けたということが、彼女らにとって僥倖ともいうべき幸福の境地なのだろう。とかなんとか考える。中途半端な安定とか幸福とかではなく、できればこういう濃厚な人生を歩みたいと思った。
太陽 [DVD]

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■できれば映画館で観たかった作品。敗戦後、爆撃で焼け爛れた帝都の風景が、なぜだか、ただただ美しい。市原隼人演じる主人公がとにかく凄まじいダメ男。そのダメ男ぶりに感動したのでエントリ。そのダメ男に不覚にも惚れてしまい無意味に振り回される上野樹里が切なくて切なくて。市原隼人蒼井優が、『リリイ・シュシュのすべて』コンビだったということを後に指摘されて、何だか妙に納得する。