『読書力』

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

■読了文献。116冊目。齋藤孝『読書力』。読書文化復興のためのマーケティング・コンセプトとしての「読書力」。それの有無をはかる指標が「文庫100冊・新書50冊」の読書体験だといってみたり、読書をスポーツとして捉えてみたり、実用性という観点からはいろいろと想像力を掻き立てられる内容。とはいえ、階層性とか歴史性とかをすっとばした読書文化礼賛ではあるわけで、実効性に乏しい「教養」世代のマスターベーション(にすぎない)かもしれない。それもまた、この人らしいといえばこの人らしい。