『危ない精神分析』

危ない精神分析―マインドハッカーたちの詐術

危ない精神分析―マインドハッカーたちの詐術

■読了文献。99冊目。矢幡洋『危ない精神分析:マインドハッカーたちの詐術』。ハーマン『心的外傷と回復』における記憶回復療法やPTSD概念の拡大解釈(とその社会的な諸帰結=偽りの記憶症候群)に対する痛烈な批判。もっともな批判ではあるが、だからといって『心的外傷と回復』を全否定する必要もなく。とはいえ、本書で対案として提示されている解決志向セラピーの発想および実践は面白い。