『げんしけん』

げんしけん(7) (アフタヌーンKC)

げんしけん(7) (アフタヌーンKC)

げんしけん(8) (アフタヌーンKC)

げんしけん(8) (アフタヌーンKC)

げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

■読了漫画。9〜11冊目。木尾士目げんしけん』7〜9巻。特に凄まじいのは8巻。「やおい」も「二次創作」もそれが「表現」であることには変わりはなく、特定の視点で現実を切り取り何かを構築した以上それが負わなければならない責任やらリスクやらが現実に存在する。そういった諸々を、荻上(筆頭)の葛藤や気づき、彼女を取り巻く人びとの温かなまなざしを通して描いていくという点で、オタク系サークルを舞台にしたビルドゥングスロマン(成長物語)になっている。自分自身がそういったことに気づき始めたころの過程を含め、大学時代のいろんなことを思い出させられる。