２００６年の収穫：映画篇

■１００本とか言った割りに、観ることができたのは３９本のみ。来年はもっと謙虚に５０本を目標にしたいと思います。今年のベスト３本。

シムソンズ 通常版 [DVD]

■元気な女の子たちが出てきて、試行錯誤しつつ新しい価値を創出する、という王道パターン。アイスバーンの白とシムソンズの赤、ラインの青が美しいコントラストをなしていて、もうそれだけでやられた感じ。疾走感あふれる楽曲も良い。

受取人不明 [DVD]

■胸を抉るようなリグレット。基地の街の群像劇。どこへでも行けそうで、しかしどこにも行けない。その圧倒的なまでの閉塞感にふっと既視感を覚える。何かが、残存し続ける。

ゆれる [DVD]

■ゆれる吊り橋は、兄と弟の揺らぐ関係性の象徴であり、弟の揺らぐ現実認識の象徴である。関係の相対性と現実の相対性が「吊り橋」に見事に結晶化されている。こういう論理的な構造をもった物語が大好きだ。