『聞きとりの作法』

聞きとりの作法

聞きとりの作法

■読んだ本。85冊目。小池和男『聞きとりの作法』。社会学者や文化人類学者による社会調査方法論に欠けているのは、その調査において調査対象の側が支払うコストへの配慮であるという。そのコストを可能な限り低減するための「効率的な聞き取り」に関するさまざまな手法についての細やかな記述。確かに、実際に取材・調査協力をお願いした場合にいちばん気をつかうのはその辺りなので、実務的に非常に役立つ議論であると思う。