『恋風』/『世界の終わりの魔法使い』/『素晴らしい世界』

恋風 1 (イブニングKC)

恋風 1 (イブニングKC)

恋風(2) (イブニングKC)

恋風(2) (イブニングKC)

恋風(3) (イブニングKC)

恋風(3) (イブニングKC)

恋風(4) (イブニングKC)

恋風(4) (イブニングKC)

恋風 (5) (イブニングKC)

恋風 (5) (イブニングKC)

世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

素晴らしい世界 2 (2) (サンデーGXコミックス)

素晴らしい世界 2 (2) (サンデーGXコミックス)

■読んだ漫画。①『恋風』、②『世界の終わりの魔法使い』、③『素晴らしい世界』。①は、兄と妹のインセスト・タブーもの。どこにも辿り着けない先の見えない暗く湿った葛藤が画のあちこちから滲み出ている感じで、その世界の暗さがたまらなくよい。②は、相変わらず「既にできあがった世界に対するある種の反抗」というテーマの周りをぐるぐるしている感じの作品。森の怪物たちがかわいすぎて萌える。もう私いよいよ危ないところまで来たみたいです。どうしよう。③は、浅野いにおの短編集。短編集なので、正直あまり期待せずに読んだのだけど、かなりツボにはまった感じであります。遅れてきた自分たちにはもうどうしようもなく圧倒的に頑強なこの「世界」のシステムとの間で「接続障害」をきたしているような人びとのスナップショッツ。青臭さ全開。だがそれにもかかわらず――あるいは、それゆえに――自分はこの人の描く日常の風景がとても好きだと思った。