誰も知らないだけ

それでも町は廻っている 1 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 1 (ヤングキングコミックス)

さんさん録 (2) (ACTION COMICS)

さんさん録 (2) (ACTION COMICS)

■10日(月)。予備校高等予備科2コマ。月例テスト解説。居場所スタッフ・ミーティング。その後、鶴岡へ。6コマ「公益史」受講。受講生報告。お題は「学校制服」。制服にまつわる業者利権について。非常に興味深い。終了後、研究室にて「中学生講座」の資料あさりをした後、帰宅。めずらしく、リアルタイムで『あいのり』を。
■11日(火)。久しぶりの完全オフ。先延ばしにし続けた散財決算を。日記と家計簿は毎日つけよう――そもそもその効用は日常的な散財への自覚を促すことにあるのだから――と誓う(だが現実はご覧の通り)。その後、映画でも観に行こうとか思うが、外出する支度をするのが面倒くさくなり却下。何となく、部屋の、というか本棚の模様替えをする。7つある本棚と床積みの未読本を、今後の必要に合わせて総入れ替え。こういう作業が自分にとっての至福なのだと再確認。しかしながら、収拾がつかなくなり、結局終わったのが深夜。週末締切の修論構想がまったく進んでないことに、就寝する直前に気づく。
■12日(水)。寝不足。予備校高等予備科2コマ。県立図書館を経て、午後からは、天童の「県立青年の家」へ。ひきこもり等支援関連機関が集まっての、某ネットワーク会議第2回。「会えるかも」と思っていたある人は来ておらず、残念。前回がひどい内容だったので会議そのものにはさほど期待していなかったのだが、今回のそれは、企画側の担当者の中の人たちの認識に大きな変化が見られて、こちらも対応を変える。悪くない展開。終了後、会議参加者たちとの懇親会。さまざまなレヴェルでの情報交換。こちらもまた悪くない展開。懇親会終了後、庄内方面の支援者Oさんと話しこむ。学習塾の運営をめぐるあれこれ。そのまま宿泊。
■13日(木)。寝不足。居残り組の企画担当の中の人とOさんとで三者会談。庄内での動きに関しても一枚かむことになりそう。いったん帰宅して、予備校高等予備科の連休課題の準備。前回課題「新書書評」へのコメント書き。午後、居場所スタッフ。メンバーの人たちとカラオケに。カラオケとまったく関係なく「変顔大会」で盛り上がってしまいどうもすいませんでした。その後、関係各方面との調整を経て、予定してあった仕事を延期していただき、修論構想レジュメの作成にあてることに。帰路、久しぶりにちょっとだけ寄り道と思い某新刊書店へ。『それでも町は廻っている』と『さんさん録』を発見し、即購入。帰宅して、修論構想のことも忘れて読みふける。『それ町』はかなりの「当たり」だったし、『さんさん録』もなかなかうまい完結編でした。読了後、おのれの現状にハッと気づき、あわてて構想レジュメに着手。
■14日(金)。出勤時間ぎりぎりまでPCのモニタとにらめっこ。寝不足で頭が働かないが、とりあえずは「叩き台」なのでと、無理やりまとめる。お題は「地方都市における「子ども・若者の居場所」の臨床社会学的研究」。前半ライフストーリー、後半エスノメソドロジー、みたいな感じ。拡げすぎ? 午前、予備校高等予備科2コマ。いったん帰宅。仮眠の後、酒田へ。学部4年ゼミに途中参加。珍しくゼミ生8名が全員参加。学生さんの報告お題は「よさこいソーランの光と闇」。とりわけその「闇」の部分――成功した市民の祭り(という文化資産)は、経済不振にあえぐ「地方」という文脈にあって、地方行政や資本、教育機関などの苛烈な草刈場と化し、もといた市民はその中心からは疎外されている――に照準した内容。無形の文化資産を、各セクターがいかに「換金」しているかの事例が豊富で、非常に興味深い。たぶん誰もそういうえげつない見かたはしていなかったと思うが。引き続き、院ゼミ。修論構想レジュメを叩いていただく。終了後、鶴岡へ。レジュメの手直しは翌日に回すことに。院生宿舎に宿泊。
■15日(土)。午前、前日の院ゼミでの指摘を受けて、修論構想レジュメを再構成。完成版を仕上げて、正午の段階で事務局に提出。その後、3コマ「公益法人研究」。レポート課題が発表される。お題は選択式で、①公益法人問題について考える、②公益法人制度改革について考える、のいずれかから。締切は、7月31日(月)。4コマ目の空き時間にとある問題が勃発。同期生のある人が他の人びとに配っていた「NPO法人立ち上げに関する資料」の役員名簿の欄に自分の名前を発見。NPO立ち上げなんて話は初耳で、同意はおろか、説明すら受けていない。なのに勝手に名前を使われては困る、と責任者に「クレイム申し立て」活動。自分が関与したのは、「勝手に名前を使われた被害者」として自らを「定義」し、「名前の削除」を目的に「クレイム申し立て」を行う、そしてその一連のやりとりを「アリーナ」=同席していた院生の方々に示すというやりかたで、一種の「社会問題」を構成するという「社会問題」の社会的構築の過程。その後、5コマ「公益法人研究」の最終回。現在進行形の「公益法人制度改革」とその予測される帰趨について。官僚は頭がいい。というか、それ以外の人びと(自分含め)の頭が悪すぎる。いろいろ質問していたら講義が延びに延びて、結局その後の仕事をキャンセルすることに。しょんぼりしつつ山形へ。村山にはいったところで、酒田と鶴岡から「お誘い」の電話が。両者ともに、泣く泣く断る。帰宅。眠る。