『ナインソウルズ』／『約三十の嘘』

ナイン・ソウルズ [DVD]

■観た映画。16本目。『ナインソウルズ』。9人の脱獄囚のロードムービー。どこにもいけない、いきどまりの場所で、生半可な希望の誘惑により分断され、一人また一人と数を減らしていく一行。求めるべき共同性がどこにあったのかに気付いたときには既に遅い。それに気付かせてくれる人々の「罵声」が、実はとても優しいということ。鈴木杏がちょっとだけ出てくる。

約三十の嘘 特別版 [DVD]

■観た映画。17本目。『約三十の嘘』。6人の詐欺師の騙し合いサスペンス。反社会的な目的によって結合した共同体ならではの、内的な関係性のゆらぎが描かれていて、なかなかに面白かった。騙し合いの掛金は、詐欺の収益金ではなくて、チームの一員としての信頼だった、というオチ。