『is A.』

イズ・エー [is A.] [DVD]

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■観た映画。15本目。『is A.』。少年事件の「加害者」と「その家族」と「被害者遺族」の物語。三者の立ち位置や意味世界のそれぞれをもっと対等に描く必要あり。二人の「父」に関しては饒舌だが、加害者である「息子」に関しては全然説得力ある像を結べていない。こういうテーマなんであれば、各対象に関して、「どの立場にも自己移入できる=どの立場にも自己移入できない」ような描きかたをしなくてはいけないのではないか。でなきゃただ特定の立場を正統化する語りにとどまってしまう。