走り出すなら 今宵の内に

■予備校高等予備科2コマ。「教育と社会」読書会。稲葉振一郎『経済学という教養』第3章1−2節。レジュメは結局のところ間に合わず、口頭にて、小野善康『景気と経済政策』の論旨説明。ごめんなさい。家庭教師はドタキャンゆえ、大学図書館にて文献購読。帰宅後、【こちら】を更新。今回は9問追加。

景気と経済政策 (岩波新書)

景気と経済政策 (岩波新書)

■読んだ本。8冊目、小野善康『景気と経済政策』。「供給」からの視点と「需要」からの視点。他の著作も読んでみよう。
「ニート」って言うな! (光文社新書)

「ニート」って言うな! (光文社新書)

9冊目、本田由紀内藤朝雄後藤和智『「ニート」って言うな!』。はてな発企画。本田社会学/内藤社会学の「入門書」といった感じ。後藤和智氏は仙台在住の方だとか。内藤パートが特に面白かった。「パラサイト・シングル」「ひきこもり」「ニート」等を、青少年ネガティヴ・キャンペーンの「ヒット商品」――流行性のイメージ商品――として位置づける。「社会問題」の商品化。商品化それ自体が悪いとは思わないが、実態とあまりにも乖離したラベリングとそれに基づく商品化は問題。「ニート」構築を積極的に担った小杉礼子玄田有史の両氏がこのような問題ある商品を産出した意図というか動機とは、実際のところ、何だったのだろう。『仕事の中の曖昧な不安』の達成は、いったいどこへ行ってしまったのだろう。